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冬のエアコンと効果的な換気の方法

投稿日:2024.01.30

更新日:2024.02.22

新型コロナウイルスのまん延以降、「換気」への関心が高まっています。

室内空間は、いくら日常的に清掃を行っていても目立たない場所で埃が溜まるものですし、外から帰ってきたときなどはウイルスや雑菌も一緒に室内に運んでしまいます。そのため、室内の空気を新鮮な空気に入替える換気が必要になります。

特に冬はウイルスが活発化する季節。室内のウイルスや雑菌、よどんだ空気を外の空気で薄めてリフレッシュするためには厳しい寒さに耐えながらでも換気が必要なので、効果的な冬の換気の方法について知っておきたいものではないでしょうか。

今回は、冬のエアコンの換気やウイルス対策に関する解説をしていきます。

冬のウイルス対策(コロナ)では換気が重要

換気をしてウイルスが窓から出ていくイラスト

昨今、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルス(COVID-19)などの感染防止対策の一環として、換気を習慣化することが推奨されています。

自宅、オフィス、飲食店、宿泊施設など、人によって長く滞在することになる環境は変わっていきますが、どんな場所であれ新型コロナウイルスを含む有害物質からの感染リスクを抑えるには、室内の適度な換気が必要になるのです。

普段過ごしている室内空間は一見清潔に見えるようでも、肉眼で確認できないだけで様々な物質が漂っています。

インフルエンザウイルス、新型コロナウイルス、ノロウイルスなど身体に悪影響を及ぼすウイルスは飛沫物として空間に浮遊しており、空気の入替えがされていない環境では、そのまま留まって感染の原因になる恐れがあるでしょう。

新鮮な空気に換えつつ加湿で乾燥も避ける

さらに、空気の乾燥が気になる冬は湿度調整も重要です。ウイルスによる感染の確率を抑える目的での換気はもちろん、湿度の変化も意識するべきです。

上述した通り、換気がされていない場所ですと空気中にウイルスが漂ったままの状態になるので、こまめな換気を行い新鮮な空気に入替える必要があります。

ウイルスは低温&乾燥している環境で活性化・増殖しやすい性質を持っています。また、部屋の湿度が下がった状態では咳やくしゃみの飛沫範囲が伸び、空気感染が広がる可能性も考えられるでしょう。

そして、乾燥した状態だと皮膚や喉など身体のバリア機能が弱くなってしまい、室内に漂っているウイルスの侵入を許しやすくなってしまいます。乾燥した空間はウイルスの感染リスクを高める可能性があるため、冬に部屋の換気を行うときは湿度を上げて乾燥を防ぐことも大切です。

冬の換気は乾いた空気を取り込むことになるので、加湿器や加湿機能を備えたエアコンを運転させることで湿度調整をしながら行うことを推奨します。窓を開けつつ加湿器やエアコンの加湿機能を使うことで、換気した後の空気の水蒸気量を高めることが期待できます。

室内の適度な潤いを保ちつつ、空気の入替えでウイルスも外に除去できるでしょう。

ウイルスの対策で湿度はどの程度が理想?

「冬に換気すると寒い空気が流入して暖房をつけても暖まりづらい」と思うかもしれませんが、エアコンなどでしっかり加湿していれば体感温度を高められるでしょう。

では、冬に部屋の湿度を調整する際、どのくらいの湿度が理想なのでしょうか。室内温度が20℃前後なのに対し、湿度は50%~60%程度が乾燥・ウイルスの対策でベストだといわれています。

60%以上の湿度になってしまうとカビが発生しやすい環境にもなり、快適な住環境から遠ざかってしまう恐れがあるでしょう。

換気した後で加湿過多になっては居心地の悪い状態になってしまうため、湿度計を見て加湿器やエアコンの加湿機能をOFFにして調整するように心がけてください。

冬の窓開け換気はエアコンをつけたままでいいの?

暖房を付けたまま換気をするイラスト

冬に窓開け換気をする際、「エアコンはつけたままでいいの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。

その答えは「エアコンはつけたままが良い」です。

エアコンを停止させて換気をしてしまうと、冬の外気で温度が下がりすぎてしまいます。

また、換気後にエアコンを稼働させて寒い室内を急激に暖めようとすることでエアコンの負荷が大きくなり、電気代が高くなる可能性も大いに考えられます。冬に換気をする前はあらかじめ部屋を暖めておくようにしましょう。

商業施設等で推奨される換気方法については厚生労働省が発表しています。

冬に窓開け換気をする際、「エアコンはつけたままでいいの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。

その答えは「エアコンはつけたままが良い」です。

エアコンを停止させて換気をしてしまうと、冬の外気で温度が下がりすぎてしまいます。

また、換気後にエアコンを稼働させて寒い室内を急激に暖めようとすることでエアコンの負荷が大きくなり、電気代が高くなる可能性も大いに考えられます。冬に換気をする前はあらかじめ部屋を暖めておくようにしましょう。

参照元:厚生労働省 冬場における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法

冬に行う換気のポイント

冬に窓を開けて換気をする女性のイラスト

このように室内のよどんだ空気を新鮮な外の空気と入替えることは、ウイルスの感染リスクを抑える意味で効果的です。

その際はエアコンであらかじめ部屋を暖め、加湿機能で同時に湿度調整に留意することも重要になります。

さらに冬の乾燥した時期には、効率的な換気を行うために覚えておくべきポイントがあります。

➀ 部屋の換気は1時間に1回のペースで

ウイルス対策で換気が重要といっても、冬に長時間窓を開けたままにしていては暖房が追いつかず室内温度もどんどん下がっていきます。

冬に換気をするなら2時間に1回(1回につき5~10分)の頻度でも問題ありません。

たった5分程度の換気では心配になるかもしれませんが、冬は夏に比べて風の勢いが強く、5分間窓を開けておくだけでも空気の循環を促してくれます。

➁ エアコンの暖房はどんなタイミングがいいか

エアコンで室内を暖めてから換気する場合、すでに冷え切っている室内が十分に暖まるには時間がかかります。

換気をする時間をあらかじめ決めておき、エアコンのタイマー機能などで部屋を暖めておいて換気を実施することをおすすめします。

エアコンのタイマーをONするタイミングとしては、毎朝起きる前の時間帯や外出から帰宅する前の時間帯が良いかと思います。寒い部屋が暖かくなるのをじっと待つ必要がありません。

③ 加湿器を置く場所はエアコンの向かい側

冬にエアコンと加湿器を同時に使って換気する場合、加湿器はエアコンが設置してある壁の向かい側の壁を背にして設置すると良いでしょう。

エアコンの下に加湿器を置いてしまうと、気流がぶつかり合って暖房効果を妨げる可能性があります。

また、冷たい外気と接している窓の付近に加湿器を置くと、結露の発生でせっかく加湿した空気中の水分を奪われてしまうので、こちらも避けるよう気をつけましょう。

➃ 空気の通り道を作って換気の効率を上げる

窓を開け、エアコンを運転した状態で効率的な換気を実施するなら、部屋の窓は2ヶ所開けておくといいでしょう。

開ける窓も互いが対角線上に位置する場所の窓を開け、空気の通り道を作ってあげることが大切です。空気の通り道が生まれることで風の流れで空気循環が行き届きやすくなります。

反対に、互いの距離が近い窓を2ヶ所開けてしまっては、部屋の空気循環が狭い範囲で行われてしまい、換気の効率を下げてしまうでしょう。

もし窓が1ヶ所しかない部屋の構造なら、窓はそのまま開けておき、開けた窓に向かって扇風機やサーキュレーターを置くことをおすすめします。扇風機などで風の流れを生み出すことで、室内のよどんだ空気を外に放出しやすくなります。

まとめ

今回は、冬のエアコンの使い方や効果的な換気の方法についてご紹介しました。

冬は「換気」+「エアコンは付けたまま」+「加湿」がポイントとなります。

冬の寒い時期に、冷え切った空気を室内に入れることに抵抗を感じるかもしれませんが、換気によってウイルスを外に出して新鮮な空気と入れ替えれば、感染リスクを抑える結果につながります。

また、エアコンや加湿器の効率的な使い方や窓を開ける際のポイントも押さえておくことで、冬の時期でも安全安心な住環境に整えやすくなるはずです。

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