投稿日:2023.02.12
更新日:2024.02.19
エアコンで使われる電源には単相・三相、100V・200Vなどの種類があることをご存知でしょうか?電源の種類によってそれぞれ特徴が異なるので、エアコンを選定する際には電源の種類を正しく理解することが不可欠です。今回は、エアコンで使われる電源の違いについて解説していきます。
電源には、単相と三相があります。単相は主に家庭向けの電化製品で利用され、三相は業務用の電気機器で利用されています。単相か三相かによってエアコンのタイプが変わってしまうので注意しましょう。
単相交流では2本の線を使って配線する方法です。1本が電気を受け、もう1本が電気を送ることで、交互に電気が行き来する仕組みです。単相はさらに3線式と2線式に分けられます。単相3線式には100Vと200Vがあり、単相2線式には100Vのみがあります。それぞれの違いは下の表のとおりです。
単相3線式100V | 3本ある線のうち真ん中にある中性線と、上または下の電圧線を利用して電気を供給する方法です。一般家庭の電化製品の多くは100Vの仕様なので単相3線式100Vを利用します |
単相3線式200V | 中性線以外の上と下の電圧線を利用して電気を供給する方法です。電圧は200Vになります。IHヒーター、食器洗浄機、電気温水器など200Vの仕様になっている電化製品を使う場合は、単相3線式200Vを利用します。 |
単相2線式100V | 2本の電圧線と中性線があり、その2本を利用して100Vで使用します。電圧線と中性線の2本だけなので100Vでしか利用できません。 |
一方で三相は3本の電圧線に接続して三相3線式として利用します。三相は単相と比べて少ない電流で同じ電力を得られるので電気損失が少ないというメリットがあります。そのメリットを生かして多くの電気を使う工場などで利用されている方法です。ただし利用する電力が大きくなるので、単相に比べると安全性の面では劣ってしまうのがデメリットです。三相は200Vのみで利用されます。
電圧は電気が押し出される力を表していて、電圧が高ければ高いほど単位時間あたりに送れる電気の量が多くなります。一般家庭では主に100Vが使われていて、大量の電気を扱う工場などの大型施設では200Vがメインで使われています。
業務用スポットエアコンの電圧は、必要となるパワー(馬力)によって決まってきます。一般的に3馬力を超えるエアコンでは、電気損失が少なくより多くの電気を流せる三相式の方が適しています。
小規模な室内を冷やす目的でスポットエアコンを使うなら100Vでも問題ないでしょう。しかし、工場や倉庫、体育館などの大規模な空間を冷やすためのスポットエアコンは、馬力で換算すると4馬力から最大9馬力を超えることもあります。そのため、より大きな電気を供給するのに適した三相200Vが一般的に使われています。
電圧が200Vになると、100Vに比べて電気代が高くなるのでは?という疑問がよくあります。100Vの2倍に相当する200Vだと、電気代も2倍になってしまうのでは?と心配になりますが、電気代は100Vでも200Vでも変わりはありません。電気代は電圧ではなく消費した電力量で決まるからです。電圧が高くなると、温めたり冷やしたりするためのパワーも2倍になるので、同じことをする時間が半分で済むようになります。たとえば、部屋の温度を10℃下げるのに100Vだと10分かかるところを200Vだと5分で済めば、消費する電力量は同じです。そうすると、100Vでも200Vでも電気代は変わらないのです。
三相200Vの電源で強力な冷風を送れるスポットエアコンが株式会社イーズの開発した「スポットバズーカ」です。
「スポットバズーカ」とは、その名の通り、あるポイントだけを狙って強力な風を送り込み局所的に冷却するためのエアコンです。一般的な工場用のエアコンが工場全体を冷やすことが目的であるのに対して、「スポットバズーカ」は工場内の作業者がいるところだけをピンポイントで冷却できるエアコンです。人がいるところだけを冷やすだけでも、効率的に使えて熱中症対策にもできるエアコンとして多数の導入実績があります。
「スポットバズーカ」には、以下4つの特徴があります。
● 強力な冷風を50m離れた場所からでも届けられる
● ランニングコストをお得にできる
● 簡単に設置できる
● メンテナンスの手間がかからない
「スポットバズーカ」から出る冷風の最大風速は8m/sで、一般的な業務用エアコンの最高風速4m/sの2倍です。その強力な冷風を50m離れた場所から、人が作業している場所にピンポイントで届けられる構造になっています。「スポットバズーカ」の冷風は爽快で、間近で受けたときの体感温度は春先の平均気温並の14℃なので、夏場の熱中症対策としても十分な効果を発揮できるでしょう。
さらに、ランニングコストの点でも通常のエアコンに比べてお得になります。空気に熱(冷熱)を効率的に伝える目的で、空気に触れる熱交換機をなるべく大きくし、ファンの風量を大きくして熱交換器に触れる空気量を増やすことで、ランニングコストを格段におさえる設計になっているからです。
「スポットバズーカ」が採用している電源は、工場などで一般的に使われる三相200Vなので、三相200Vのコンセントがあれば、すぐに設置可能です。移動や設置場所をある程度自由にできる室外機と室内機が一体になった一体型の「スポットバズーカ」であれば三相200Vの電源につなぐだけ、工事期間ゼロ日で設置を完了できます。
通常のエアコンのようなフィルターがなく、万が一の目詰まりが起きてもまるごと水洗いできる設計になっています。したがって、特殊なメンテナンス作業も必要ありません。
「スポットバズーカ」は、通常のエアコンを導入すると高コストになり効率が悪くなりがちな空間で積極的に導入されています。たとえば、工場、倉庫、体育館などです。これらの場所に共通する特徴は、建物が熱を吸収しやすく風通しが悪いために熱がこもりやすいこと、人が大きな空間内で点在しているために空間全体を冷やすと効率が悪くなることです。
人がいる場所だけを強力な冷風で冷やせる「スポットバズーカ」なら、空間全体を冷やすことなく熱中症対策ができるので、これらの場所には最適なエアコンといえるでしょう。また、通常のエアコンの設置が難しい屋外でも活用されている実績があります。
多くの魅力がある「スポットバズーカ」ですが、それでも購入に対するハードルを高く感じてしまう方もいらっしゃることでしょう。そこで、株式会社イーズでは「スポットバズーカ」をレンタルするプランもご用意しています。レンタルには、以下3つのメリットがあります。
● 夏場だけの利用が可能になる
● 夏場以外にメンテナンスをする必要がない
● 修理費用を負担する必要がない
「スポットバズーカ」が必要となるのは、一般的に夏場の6月下旬から9月中旬までの期間だけです。レンタルであれば3ヶ月分のレンタル費用を支払うだけで「スポットバズーカ」を利用できます。設置の手間がかからない「スポットバズーカ」であれば、夏が来るたびに設置するという運用も可能です。
また、「スポットバズーカ」を使用しない季節にも、定期的なメンテナンスによって故障を防ぐ必要もありますが、レンタルであればメンテナンスの手間も不要になります。万が一予期せぬ故障やトラブルに見舞われても、レンタルならお客様の瑕疵でない限りは修理費用の負担も必要ありません。
エアコンの供給電圧には100Vと200Vの2つがあり、一般的に業務用で大きな空間向けに使われる馬力の大きなエアコンでは200Vが使われています。100Vと200Vは供給するパワーの違いで、それ自体で電気代が変わることはありません。とはいえ、業務用のエアコンを選ぶなら少しでも高効率でランニングコストを安くできるものにしたいところでしょう。
「スポットバズーカ」なら、ピンポイントで必要な場所にだけ冷風を送れるので、通常のエアコンに比べると電気代も軽減できます。「スポットバズーカ」にご興味をお持ちの方は、ぜひ株式会社イーズまでお問い合わせください。専門のスタッフがお客様のご事情にあわせて最適なご提案をいたします。
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