
スポットエアコンは、工場の暑熱対策として活躍する機器で、工場向けの導入事例も多数あります。今回は工場用スポットエアコンの特徴やメリット・デメリットを紹介していきます。
工場用スポットエアコンの特徴
工場用スポットエアコンの仕組みは、一般的なエアコンと同じようにヒートポンプを使って室内を冷却し、かわりに暖められた空気を室外機から排出するという点では同じです。しかし、スポットエアコンには工場全体でなく、人がいる作業場にピンポイントで風を届けることで、作業場近辺だけの温度や湿度を下げられる特徴があります。一般的なエアコンが室内全体を冷却する目的で設置するのとは対照的です。
工場用スポットエアコンのメリット・デメリット

工場を冷却する手段として、スポットエアコン以外には冷風扇があります。ここでは、スポットエアコンのメリット・デメリットを主に冷風扇と比較しながら解説していきます。
メリット
工場用スポットエアコンには、以下のようなメリットがあります。
- 狙った場所を素早く冷却できる
- 容易にメンテナンスできる
- 簡単に設置できる
- 一体型を選べば柔軟に冷却場所を変えられる
メリット1:狙った場所を素早く冷却できる
スポットエアコンだと、対象となる空間の温度を素早く下げられるため、時間をかけずに快適な温度を実現できます。家庭用エアコンの最大風量よりもはるかに大きい風速で風を送るので、遠くからでも狙ったところをスピーディーに冷却できるのです。また、スポットエアコンから出る風は除湿された風なので、温度だけでなく湿度を下げることも可能です。温度も湿度もコントロールできない冷風扇に比べると、大きなメリットといえるでしょう。
メリット2:容易にメンテナンスできる
スポットエアコンは、複雑なメンテナンスを必要としません。必要なことは定期的なフィルターの点検・清掃、結露水を取り除くことだけです。タンクへの水の補給が必要となる冷風扇に比べるとメンテナンスは容易といえます。
メリット3:簡単に設置できる
スポットエアコンは、高価で複雑な工具を必要とせずに設置できます。付属品の取り付けも簡単なので、設置してからすぐに使用できます。スポットエアコンなら、冷風扇と同じくらい手軽に設置できるのです。
メリット4:一体型を選べば柔軟に冷却場所を変えられる
スポットエアコンには、室外機と室内機が一体になって台車に載せられるタイプがあります。一体型であれば簡単に移動できるため、必要なときに必要な場所を冷却できるようになります。
デメリット
一方でスポットエアコンには、以下のようなデメリットがあります。
- 空間全体は冷却できない
- 音がやや大きくなる
デメリット1:空間全体は冷却できない
スポットエアコンは、特定の場所しか冷却できないため、大空間全体を冷却したり、冷風扇のように屋外で利用したりするのには向いていません。しかし、熱中症対策には人がいる作業場を冷却すれば十分であると考えれば必ずしも大きなデメリットとはなりません。
デメリット2:音がやや大きくなる
スポットエアコンの騒音レベルは、最大値で70dBくらいになるものがあります。騒音レベルが60dBくらいの冷風扇が多い中で、スポットエアコンの騒音が冷風扇よりも大きくなる場合があります。しかし、騒々しい事務所や工場などの作業場の一般的な騒音レベルに比べれば70dBは高い水準ではないので、スポットエアコンの音が作業の妨げになることはほとんどありません。また、スポットエアコンが運転する場所は、作業場から数十メートル離れた場所であることも多いので、作業者が気になることはほとんどないでしょう。
工場用スポットエアコンの選び方

工場用スポットエアコンを選ぶ際のポイントは、以下3つです。
- 能力と風の出方
- エアコン本体のコスト
- ランニングコスト
能力と風の出方
能力とは冷却性能を表す指標のことで、単位はkW(キロワット)で表現されます。一般的に冷房能力(kW)が大きければ大きいほど冷却性能は高くなりますが。単に冷房能力が高いからといって実際の冷却効果が高いわけではありません。冷風を効率的に届けられる構造にすることで、エアコンの冷却効果を最大限発揮できるからです。したがって、性能を見る際には、あわせて実際に風がどのように届けられるのかを確認することが重要です。
エアコン本体のコスト
エアコン本体のコストは、一般的に冷却性能や機能の多さに比例して高くなり、導入コストは設置の容易さによって変わってきます。しかし、風が効率的に届けられるエアコンを選べば、より少ない台数で同じ冷却効果を実現できるでしょう。
ランニングコスト
エアコンのランニングコストで最も大きな割合を占めるのは電気代です。電気代はそのエアコンの消費電力に比例して高くなります。エアコンの効率は、「COP」(Coefficient Of Performance:成績係数)で表示されています。COPとは、「冷房能力または冷暖房能力÷消費エネルギー」で計算される値です。COPの高い機種を選択することで、少ない消費電力で高い冷却効果を実現できるようになります。
工場用スポットエアコンは「スポットバズーカ」がおすすめ

工場用スポットエアコンでおすすめなのは、株式会社イーズの「スポットバズーカ」です。
スポットバズーカの特徴
「スポットバズーカ」の優れた特徴・魅力は以下4つです。
- 狙ったところに除湿された冷風を届けられる
- ランニングコストがお得
- 設置が簡単
- 簡単にメンテナンスできる
狙ったところに除湿された冷風を届けられる
「スポットバズーカ」は、最大風速8m/sと超強力な冷風を送れる構造になっています。一般的な業務用エアコンの最高風速が4m/s程度、家庭用の扇風機の最高風速が3m/s程度なので、「スポットバズーカ」がいかに強力な風を出しているかがわかるでしょう。冷風は50m離れたところからでも、人が作業している場所にピンポイントで届けられる構造になっています。「スポットバズーカ」の冷風を間近で受けたときの体感温度は、春先の平均気温並の14℃なので、夏場でも爽快な風を受けられます。
ランニングコストがお得
「スポットバズーカ」は、ランニングコストの点でもお得です。空気に熱(冷熱)を効率的に伝える目的で、空気に触れる熱交換機をなるべく大きくし、ファンの風量を大きくして熱交換器に触れる空気量を増やすことで、ランニングコストを格段におさえる設計になっているからです。
設置が簡単
「スポットバズーカ」は、工場で使われる一般的な三相200Vのコンセントがあれば、通常の業務用エアコンと同じ方法で設置可能です。「エアコンの設置には長い工期が必要」というイメージを持たれがちですが、「スポットバズーカ」なら短工期で設置できるので安心です。一体型であれば三相200Vの電源につなぐだけ、工事期間ゼロ日で設置を完了できます。
簡単にメンテナンスできる
「スポットバズーカ」は通常のエアコンのようなフィルターがなく、万が一の目詰まりが起きてもまるごと水洗いできる設計になっています。したがって、特殊なメンテナンス作業も必要ありません。
工場への導入事例
「スポットバズーカ」は、さまざまな工場で多数導入されている実績があります。ここでは代表的な導入事例を紹介していきます。
薬品製造工場様への導入事例

最初に導入した工場で一体型、のちに2工場で別置型を導入して頂きました。「半開放の工場内であるために気温は35度以上になっており、その中での作業はとても大変でした。液体を扱っているので工場内は湿度も高くなりがちで、熱中症リスクの高い厳しい環境でしたが、スポットバズーカ の導入後は、作業エリアを中心に乾いた冷風を感じられ、作業している社員にも大変好評です」との声を頂いています。
導入事例:追加導入決定!これだけの大風量のスポットエアコンは他にないと大好評!
自動車整備場(京都トヨタ自動車様)への導入事例

京都トヨタ自動車様では、京都府内の9店舗で「スポットバズーカ」をご採用頂きました。「従来型のスポットクーラーと比較しても風量が大きく、1か所にとどまらない作業でも快適になりました。おかげでより集中して作業に取り組めるので非常に助かりました。また、外から整備工場に入ると明らかに施設内が涼しく、非常に驚きました。」との声を頂いています。
導入事例:自動車整備場内にエアコンの冷風が行き渡り快適な環境になりました。(京都トヨタ自動車様)
まとめ

「工場用にスポットエアコンを導入したいけど、どうやって決めればよいのかわからない」という方は、ぜひ「スポットバズーカ」をご検討ください。「さらにイニシャルコストを安くおさえたい」という事業者様に向けて、レンタルプランもご用意しています。詳細は、株式会社イーズまでお気軽にお問い合わせください。