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ヒートポンプでランニングコストを節約できる理由【重油暖房機と比較】

投稿日:2022.05.10

更新日:2024.02.19

農業用の暖房設備に用いる代表的な機器が、重油暖房機とヒートポンプです。実はこの2つを比べると、ヒートポンプを使う方が圧倒的にランニングコストを節約できることが知られています。今回はヒートポンプだとランニングコストが節約できる理由を重油暖房機との比較で解説していきます。

重油暖房機の特徴・加熱原理

重油暖房機

重油暖房機は、重油を燃やすことによって生じる暖かい風を送りだすことで、ハウス内を温める装置です。燃料となる重油を燃やして直接空気を温めるので、ヒートポンプに比べると高い暖房能力を発揮できることがメリットです。

一方で、利用のためには燃料を別途購入する必要があるので、燃料の運搬や保管に手間がかかる上に、機器の構造が複雑になるのでヒートポンプに比べてメンテナンスの手間がかかることがデメリットです。加えて、重油を燃焼するときにCO₂やNOxなどのガスが発生するため、環境負荷が高いことが課題とされています。燃油価格の高騰によってランニングコストが高くついてしまうことも大きなデメリットです。

ヒートポンプ(エアコン)の特徴・加熱原理

ヒートポンプは、コンプレッサーを使用して液体または気体の冷媒を循環させることで、ある場所から別の場所に熱を移動するシステムです。具体的には、電気エネルギーを使って圧縮することで加熱した冷媒を循環させ、その熱源を使うことで温風を出せるようになります。逆に冷媒を膨張させると、冷媒の温度が下がって冷風を送れるようになります。このようにヒートポンプは、冷媒を熱することも冷やすこともできるので、寒い時期には室内の暖房として、暑い時期にはヒートポンプのサイクルを逆にして冷房として機能させることが可能になります。

ヒートポンプ(エアコン)の特徴・加熱原理

出典:【燃油高騰・脱炭素対策に!】ヒートポンプの知られざる力を解説

ヒートポンプは重油暖房機に比べると短時間に大量の熱を発生させるのは不得意で、温度ムラを生じやすいというデメリットもあります。しかし、ハウス内を温めるのに十分な熱量を供給することは可能ですし、温度ムラに対しても後述する製品の構造により対応可能です。

一方で、ヒートポンプには重油暖房機にはない多数の利点があります。たとえば、電気しか使わないので燃料の配送の心配がない、燃料を燃やすことがないのでクリーンかつ安全にできる、メンテナンスが容易になる、重油暖房機に比べて騒音をおさえられる、簡単に温度を調節できるなどです。そして、ランニングコストも重油暖房機よりも圧倒的におさえられることもヒートポンプの大きなメリットです。

ランニングコストに優れているのはヒートポンプ

重油暖房機とヒートポンプについて、エネルギー効率の点で更に深掘りしてみましょう。

重油暖房機の場合、1の燃焼エネルギーによって生み出される熱エネルギーは、同じく1です。重油暖房機では、燃焼ガスの廃棄が必要になるので、実際に温風として使えるエネルギーは1以下になります。たとえば、燃焼ガスの廃棄分として0.3のエネルギーロスがあるとすると、温風を生み出すのに使うエネルギーは0.7になってしまうのです。

ヒートポンプの場合、消費する電気エネルギー以上の熱エネルギーを得られる特徴があります。ヒートポンプのエネルギー効率を表す指標にCOP(※)があります。COPが1を超えていると投入したエネルギー以上の熱エネルギーを生み出していることになりますが、ヒートポンプではこのCOPが5を超えるものも少なくありません。

(※)COPとは、「Coefficient Of Performance」の略で、「エネルギー消費効率」と訳されます。簡単に言うと、車の燃費のようなもの。定められた温度条件で空調機に投入した電気エネルギーに対して、どれだけの空調能力を発揮できるかを表します。数値が大きければ大きいほど効率が高いことを意味します。

おすすめの農業用ヒートポンプ「ぐっぴーバズーカ」

ぐっぴーバズーカ

株式会社イーズが開発した「ぐっぴーバズーカ」は高性能の農業用ヒートポンプです。「ぐっぴーバズーカ」は循環扇によってハウス内の空気を循環できるので、従来の農業用ヒートポンプが抱えていた大型ハウスでの温度ムラを大幅に緩和できる製品なのです。

「ぐっぴーバズーカ」は省エネと言われるヒートポンプの中でもさらに高い省エネ性を誇っています。その性能を重油式の暖房と比較すると、以下のグラフのようになります。(2023年2月時点での価格相場を元に試算しています)

重油式の暖房と比較

重油1Lを100円としたときに、同じ加熱量を実現するのにかかるコストは、COP5.68のBZシングルだと35.2円、COP5.81のBZツインだと33.5円と半分以下に削減できることがわかります。

この計算を使って重油10,000L分の加熱をする場合と比較すると、以下グラフのようになります。

ぐっぴーシリーズ導入例

100万円が33.5万円なので、実に66.5万円のランニングコストを節約できる計算になるのです。

「ぐっぴーバズーカ」には、ランニングコストがお得で、温度ムラを防ぐ循環扇が搭載されているほかに、以下のような特長があります。

  • リモコンで温度調節も空調管理もラクラク
  • メンテナンス時はフィルター掃除不要で、まるごと水洗い可能
  • 作物に合わせてダクト接続も可能

まとめ

まとめ

農業用の暖房装置におすすめなのは、省エネ性の高いヒートポンプです。「ぐっぴーバズーカ」なら、ヒートポンプの中でも一段と高いCOPを実現できていて、ランニングコストの低減に大きく寄与できます。ヒートポンプについてさらに詳しく知りたい方は、株式会社イーズまでお問い合わせください。ヒートポンプのプロが事業者様に最適なご提案をいたします。

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