業務用途で使われるエアコンには、工場、倉庫、体育館の熱中症対策や、栽培ハウスでの品質維持・コスト低減の効果があると知られているものの、設置工事の制約もあって導入が進んでいません。

そのような工事の制約がある場所でも手軽に導入できる便利なエアコンが業務用スポットクーラーです。

今回は、業務用スポットクーラーを選ぶポイント、メリット・デメリット、おすすめ商品などを紹介していきます。

もくじ

業務用スポットクーラーを選ぶ際のポイント

業務用スポットクーラーを選ぶ際に考えるべきポイントは、以下4つあります。

・スポットクーラーで冷やす空間の大きさ

・スポットクーラーを設置する場所

・暖房機能の有無

・一体型か別置型

いずれも検討初期の段階で、方針を決めておくべき内容ばかりです。

スポットクーラーで冷やす空間の大きさ

はじめに、スポットクーラーで冷やす対象とする空間を特定する必要があります。スポットクーラーは暑熱対策に有効ではあるものの、1台で冷やせる範囲には限りがあるからです。工場や体育館の複数の範囲をスポットクーラーでカバーしたい場合は、より冷房能力の高いスポットクーラーや吹き出し口が2つあるツインタイプを選択したり、スポットクーラーを複数台設置したりする必要があります。実際に、工場や体育館には、複数台を設置するケースも珍しくありません。

スポットクーラーを設置する場所

スポットクーラーはコンパクトなのが売りではあるものの、室外機と室内機はある程度の大きさになるので、設置場所を確保する必要があります。たとえば、別置型の室内機(H920mm×W950mm×D330mmを想定)だと、家庭用エアコンの室外機(H600mm×W800mm×D300mmを想定)の約2倍の大きさです。このくらいの設置スペースが最低限確保できているかは確認する必要があります。

暖房機能の有無

スポットクーラーには、暖房機能がついたタイプもあります。夏場の暑熱対策とあわせて冬場の環境改善を図りたいケースでは、暖房機能付のスポットクーラーが積極的に採用されているのです。たとえば、運動目的だけでなく一般市民への開放や、災害時の避難所としても活躍する体育館では、暖房機能付のスポットクーラーが使われることもあります。

一体型か別置型

スポットクーラーには、一体型と別置型があります。一体型とは、室外機と室内機が1つの台車の上に一体になっているタイプで、室外機と室内機の連結距離を最小限に保ったまま、好きな場所に移動できることがメリットです。一方で別置型とは、家庭用エアコンのように室外機と室内機が分離しているタイプで、室内側に設置する機器の大きさを最小限にできることがメリットです。設置する空間の大きさ、用途、冷却対象の移動の有無などが、一体型か別置型かを選択するポイントになります。

業務用スポットクーラーのおすすめ商品

業務用のスポットクーラーにはさまざまなタイプがあります。ここでは3つのおすすめ商品を紹介していきます。

スポットバズーカ

製品の詳細・特徴

スポットバズーカは、バズーカの名のとおり爽快な爆風を生み出すスポットクーラーです。スポットバズーカの吹出口における最大風速は8m/sと超強力で、その風速は一般的な家庭用エアコンの3倍以上あります。その風速で50m先まで大風量を届けます。三相200Vコンセントさえあれば、すぐに設置できて工事は不要。フィルタがないので、メンテナンスもラクラクです。

製品詳細はこちら:https://esinc.co.jp/lp-spot-2/

こんな場所におすすめ

スポットバズーカは、熱中症対策が必要な場所全般に利用されています。たとえば、工場、物流倉庫、学校の体育館などです。いずれの場所も密閉空間のため、夏場は気温だけで湿度も上がりやすくなります、温度と湿度の両方を下げられるスポットバズーカの導入は、熱中症対策に適した解決策です。最近ではワクチン接種会場にも使われています。

導入事例

以下の写真は、物流倉庫にスポットバズーカをご採用頂いた事例です。「確かに50m先まで冷風が届く」、「作業員からの評価は抜群」などの声を頂いています。

導入事例の詳細はこちら:https://esinc.co.jp/bazooka03/

バズーカEX

製品の詳細・特徴

バズーカEXは、夏場の冷房だけでなく冬場の暖房にもニーズのある体育館などに最適です。また、工場の溶接現場などスポットバズーカだけでは十分に冷やせない過酷な作業環境で使うのに適しています

導入事例

以下の写真は、学校の体育館にバズーカEXをご採用頂いた事例です。「冷房はもちろん暖房も効果があるので冬場でもとても有難い」という声を頂いています。

導入事例の詳細はこちら:https://esinc.co.jp/gifu-ken/

ぐっぴーバズーカ

製品の詳細・特徴

ぐっぴーバズーカは、農業用で利用するためのスポットクーラーです。リモコンでハウスの外からでも温度・湿度調整が可能で、雨ざらしになっても問題ない耐久性を備えています。

製品詳細はこちら:https://esinc.co.jp/goods/bazooka/

こんな場所におすすめ

ぐっぴーバズーカは、小型ハウスなど通常の空調設備の設置が難しい場所での利用に適しています。また、石油燃料を使うのが一般的な加温栽培にも適用できるので、省エネやランニングコストの低減を図る際にも適しています。

導入事例

以下のURLは、ハウス栽培の温度管理用途でぐっぴーバズーカをご採用頂いた事例です。「ハウス内の生育むらがなくなった。電気代ならコストも計算しやすく、利益も安定した」という声を頂いています。

導入事例の詳細はこちら:https://esinc.co.jp/hosoya/

スポットクーラーのメリット・デメリット

スポットクーラーには、以下のようなメリット・デメリットがあります。

◯特定箇所を素早く冷却できる

◯簡単に設置できる

◯柔軟に冷却場所を変えられる

◯コストを削減できる

◯容易にメンテナンスできる

×冷却場所が限られてしまう

×音がやや大きくなる

詳細を解説していきます。

メリット1:特定箇所を素早く冷却できる

スポットクーラーは、特定の空間を狙って冷却する構造になっています。対象となる空間の温度を素早く下げられるため、時間をかけずに快適な温度を実現できます。

メリット2:簡単に設置できる

スポットクーラーは、一般的な工具があれば簡単に設置できてしまいます。高価で複雑な工事を必要とする天井埋込カセット形のエアコンや、天吊り型のエアコンとは対象的です。

メリット3:柔軟に冷却場所を変えられる

スポットクーラーは、一体型を選ぶことで移動も簡単になります。体育館や工場の製造ラインでは、時間帯によって人のいる場所が変わることもあるので、それに応じて冷却が必要な場所も変わってきます。一体型のスポットクーラーなら、本体を移動させて必要なときに必要な場所だけを冷却できるのです。

メリット4:コストを削減できる

スポットクーラーは、複雑な工事を必要としないので天井埋込カセット形のエアコンや、天吊り型のエアコンなどに比べるとイニシャルコストを大きくおさえられます。また、使用中も冷却を必要とする特定のスペースにだけ風を集中できるため、部屋全体に作用するセントラルエアコンに比べるとエネルギーの無駄がありません。

メリット5:容易にメンテナンスできる

スポットクーラーは、複雑なメンテナンスも必要としません。定期的にフィルターの点検・清掃をして、結露水を取り除くなどのメンテナンスのみです。

デメリット1:冷却場所が限られてしまう

スポットクーラーは、特定の場所しか冷却できないため、室内全体を冷却したり、屋外で利用したりするのには向いていません。しかし、特定箇所に関しては、夏場でもわずかな時間で14℃(春先の平均気温並)まで下げられるので、暑熱対策として利用するのであれば、十分な能力を持っています。

デメリット2:音がやや大きくなる

スポットクーラーの騒音レベルは、最大値で70dBくらいになるものがあります。家庭用エアコンの騒音レベルが60dB弱なので、それに比べるとどうしても大きな音になってしまいます。しかし、工場の製造ラインや活発に活動をする体育館から発生する騒音レベルに比べれば低い水準であることに加えて、冷却場所から数十メートル離れた場所で運転するものなので、本体の騒音レベルが問題なることはほとんどありません。

スポットクーラーと冷風扇・冷風機の違いとは?

スポットクーラーと同じく、夏場の暑熱対策として利用される機器が冷風扇です。

冷風扇とは、水の気化熱を利用して空気の温度を下げて送風する機械です。冷風扇は、気化した水蒸気も一緒に送風するため、温度を下げられる一方で湿度は上がってしまうデメリットがあります。

冷風扇は、通常のスポットエアコンに比べて広範囲に効果を発揮するので、屋外のライブ会場やイベント会場を冷却するのに適した機器です。

しかし、作業場や体育館などの密閉空間で使うと、その空間の湿度が上がってしまいます。夏場の湿度が75%を超えることも珍しくない日本では、冷風扇を使って湿度を上げることでかえって熱中症を促進してしまう危険があるのです。また、冷風扇には、水蒸気を発生させるために定期的な水の補給が必要になるデメリットもあります。

スポットクーラーと冷風扇の違いを以下リンクの記事に詳しくまとめていますので、あわせてご覧ください。

スポットエアコンと冷風扇・冷風機の違い【メリット・デメリット】

業務用スポットクーラーの電気代について

強力な冷却効果があるスポットクーラーは、その強力さゆえに電気代が気になるかもしれません。しかし、実際にはそこまで大きな電気代を必要としません。

電気代は「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)」の計算式で求められます。1時間あたりの消費電力は、商品によって異なるので、説明書やカタログなどに記載されている仕様書等を確認しましょう。使用時間とは、スポットクーラーの実働時間のことです。料金単価は、電力会社との契約プランによって異なります。

たとえば、1台スポットクーラーの1時間あたりの平均消費電力を1kW、1日の使用時間を7時間で試算してみましょう。料金単価は、東京電力の業務用電力の夏季料金である1kWhあたりの17.54円で考えると、1日あたりの電気料金は、以下のように計算できます。

1kW × 7時間 × 17.54円 = 122.78円

1ヶ月の稼働日数を22日として、上記122.78円を乗算すると、1ヶ月あたりの電気代は、以下のとおりになります。

122.78円 × 22日 = 2,701円

消費電力は、室内の冷却効率、気温等によって異なるので、上記計算はあくまで1つの例ですが、一般的にも1ヶ月あたりのスポットクーラーの電気代は1台あたり3,000円前後とされています。

出典:https://www.tepco.co.jp/ep/corporate/plan_h/plan04.html

業務用スポットクーラーはレンタルも可能

業務用スポットクーラーには、購入とは別の選択肢としてレンタルも可能です。レンタルには、購入にはないメリット・デメリットがあるので、以下に解説していきます。

◯必要な期間だけ利用できる

◯夏場以外のメンテナンスに悩まずに済む

◯修理の費用負担が必要ない

×長期に渡って利用すると割高になる

×補助金を受けられないことがある

詳細を解説していきます。

レンタルのメリット1:必要な期間だけ利用できる

レンタルだと必要な期間だけお金を払って利用できます。スポットクーラー(冷房)が必要となるのは、夏場の6月から9月の間がほとんどです。イニシャルコストがかかる購入だと、「4ヶ月だけのためだけにもったいない」と感じてしまいますが、レンタルであれば、4ヶ月分だけのレンタル費用を支払うだけでスポットクーラーを導入できます。スポットクーラーは、設置と取り外しに手間がかからないので、夏が来るたびに設置することも容易です。

レンタルのメリット2:夏場以外のメンテナンスに悩まずに済む

夏場に大活躍する業務用スポットクーラーは、夏場が終わるとその役目も終えてしまいます。しかし、役目が終わったからといってそのまま放置していると故障の元になるので、定期的な清掃や運転が必要です。一体型の場合は、季節が終わった後に収納する場所も問題になります。レンタルであれば、ユーザーがこうした手間をかけることは一切不要です。レンタル事業者は季節外でもメンテナンスをするので、季節が到来するごとにメンテナンスの行き届いたスポットクーラーを使用できます。

レンタルのメリット3:修理の費用負担が必要ない

スポットクーラーを長時間稼働させていると、予期せぬ故障やトラブルに見舞われることがあります。購入の場合、予期せぬトラブルへの修理費用を負担する必要があります。しかし、レンタルの場合、お客様の瑕疵出ない限りは、修理費用の負担は必要ありません。

レンタルのデメリット1:長期に渡って利用すると割高になる

レンタルの期間が長くなると、購入よりも割高になってしまいます。1年の中でも利用する期間が長くなる場合、あるいは今後何年も使うことを想定している場合は、レンタルにするよりも購入にした方がトータルのコストは削減できます。今後の利用プランにあわせて、レンタルか購入かを選ぶのがよいでしょう。

レンタルのデメリット2:補助金を受けられないことがある

レンタルだと補助金を受けられないケースがあります。スポットクーラーの導入には、補助金支援が適用されるケースもありますが、補助金の要件にレンタルではなく購入が必要と示されていることがあるからです。たとえば、公立学校へのエアコン導入に関する補助金だと、レンタルでは補助金の対象にならないと明示されています。もし、補助金を使ってスポットクーラーを導入する場合は、注意しましょう。

学校施設へのエアコン導入に関する補助金の例:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyosei/mext_00943.html

まとめ

スポットクーラーは、通常のエアコンに比べてコンパクトで手軽に設置できるにもかかわらず、強力な風で狙ったところをピンポイントに効率よく温度管理できる優れものです。「エアコンを導入したいけど、設置スペースがない」、「工事にかかる時間を短くしたい」、「安いコストで高い効果を得たい」というお客様は、ぜひスポットクーラーの導入を検討してみてください。「効果はわかるけど、購入は難しい」というお客様にはレンタルのプランもご用意しています。詳しくはイーズまでお問い合わせください。