投稿日:2022.08.10
更新日:2024.03.26
夏場の熱中症対策として活躍する設備の1つが、スポットエアコンです。人が活動している場所だけをピンポイントで冷風を吹けるので、熱中症対策として非常に有効な対策として知られています。しかし、手軽に使えるスポットエアコンだけに、電気代が気になってしまうのではないでしょうか。
今回は、スポットエアコンの電気代はどの程度なのか、通常のエアコンや冷風機とどの程度違うのかを解説していきます。
電化製品の電気代は、概ね以下の計算式によって求められます。(基本料金、燃料費調整、再エネ賦課金除く)
1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)
1時間あたりの消費電力は商品によって異なるので、説明書やカタログなどに記載されている仕様書等を確認しましょう。使用時間とは、電化製品の実働時間のことです。料金単価は、電力会社との契約プランによって異なります。
たとえば、1台のスポットエアコンにおける1時間あたりの平均消費電力を1kW、1日の使用時間を7時間として試算してみましょう。料金単価は、東京電力の業務用電力の夏季料金である1kWhあたり17.54円(2022年)で考えると、1日あたりの電気料金は、以下のように計算できます。
1kW × 7時間 × 17.54円 = 122.78円
1ヶ月の稼働日数を22日として、1日あたり122.78円の電気代を掛けると、1ヶ月の電気代は以下のように計算できます。
122.78円 × 22日 = 約2,701円
消費電力は室内の冷却効率や気温などによって異なるので、上記の計算はあくまで1つの例ですが、一般的には1ヶ月あたりのスポットエアコンの電気代は1台あたり3,000円前後とされています。
スポットエアコンの1台あたりの電気代に対して、通常のエアコンや冷風機の電気代について見ていきましょう。
通常の設備用エアコン(10馬力クラス)の消費電力は一般的に10kW前後です。先ほどのスポットエアコンと同じ条件で1日あたりの電気代と1ヶ月あたりの電気代を計算すると、以下のようになります。
(1日あたりの電気代) 10kW × 7時間 × 17.54円 = 1227.8円
(1ヶ月あたりの電気代) 1227.8円 × 22日 = 約27,012円
設備用のエアコンは、広い空間全体を冷やせるほど強力ですが、その分だけ消費電力が大きくなるので、大きな電気代を必要とするのです。上記の計算だと、スポットエアコンの約10倍以上であることがわかります。
一般的な設備用エアコンのデメリットは、電気代だけではありません。天井に埋設したり、吊り下げたりする際に大規模な工事が必要になってしまうこともデメリットです。大規模な工事は、工事費用が大きくなるだけでなく工期もかかるため、建物の使用禁止期間が長くなることにもつながります。
冷風機とは、風と一緒に蒸気を噴出して、蒸気の気化熱を使って温度を下げるものです。
冷風機の消費電力は一般的に50W(0.05kW)前後です。熱交換器を用いない分だけエアコンよりも電気代を節約できます。これまでと同じ条件で1日あたりの電気代と1ヶ月あたりの電気代を計算すると、以下のようになります。
(1日あたりの電気代) 0.05kW × 7時間 × 17.54円 = 6.14円
(1ヶ月あたりの電気代) 6.14円 × 22日 = 約135円
冷風機はスポットエアコンよりも電気代をおさえられる一方で、大きなデメリットがあります。冷風機を使用すると、湿度が上昇してしまうため、温度以上に湿度の影響を大きく受ける熱中症リスクがむしろ高まってしまうのです。
工事現場のような屋外活動では有効な冷風機ですが、工場や体育館のような密閉された屋内施設では、熱中症対策上、逆効果になってしまうことを注意しましょう。
関連記事:スポットエアコンと冷風扇・冷風機の違い【メリット・デメリット】
通常の設備用エアコンに比べて電気代が安く、冷風機に比べて熱中症対策の効果のあるスポットエアコンですが、その能力を特に発揮できるのは以下のような場所です。
・熱がこもりやすい場所
・通常のエアコンを設置するのが大変な場所
・手軽な導入が求められる場所
上記3点を満たす主な場所が、工場や倉庫などです。これらの場所は、広い屋根や金属製の躯体で大空間になっていることが特徴で、太陽の輻射熱が室内に伝わりやすい構造になっています。一方で建物が密閉されているので、室内には熱がこもってビニールハウスのような状態になってしまう特徴もあります。加えて年中利用される場所でもあるので、大規模な工事をするのが難しい場所です。
人が活動しているところだけを狙って冷やせるスポットエアコンであれば、熱がこもった空間内であっても人が快適に作業できる環境を提供できますし、工事を最短1日で完了できるので、操業や活動を止める手間やリスクも大きくありません。
このように大きなスペースであるにもかかわらず熱がこもりやすい空間では、スポットエアコンが大活躍するのです。
イチオシは、株式会社イーズが販売する「スポットバズーカ」です。
「スポットバズーカ」は吹出口の最大風速が8m/sと超強力。一般的な設備用エアコンの2倍以上の風速で風を狙ったところに届けます。「スポットバズーカ」の風を受けたときの体感温度は春先の平均気温である14℃になるので、建物全体を冷却しなくても室内で活動している人を熱中症の危険から守れます。
※ミスナールの推定式で算定
また、狙ったエリアをピンポイントで冷やせる「スポットバズーカ」なら、導入台数が少なくて済みます。通常のエアコンだと、建物の空間全体を冷やす必要がある一方で、「スポットバズーカ」なら人が作業をしている下半分だけを冷やすだけなので少ない台数で十分な効果を発揮できます。つまり、導入台数または冷却能力が半分でよいことになります。
導入台数や冷却能力が半分で済めば、導入コストも大幅に節約することが可能です。たとえば、立川市が学校の体育館向けにエアコンの導入を検討していたときに公開された資料(下表)をご覧ください。
「電気式の据置型」として一つだけ半分程度に安い導入コストが書かれています。実はこれが「スポットバズーカ」の場合の導入コストなのです。ほかのシステムが4,400万円~6,600万円となっている中で、「スポットバズーカ」の導入コストは2,200万円。つまり、半分以下のコストで導入できると算定されています。
出典:屋内運動場(体育館)への空調設備の設置について(立川市)
スポットバズーカは冷房機能だけでなく、暖房機能もついているので、冬場における室内環境の改善にも役立ちます。
とはいえ、「購入するのはハードルが高い」、「使っていないときのメンテナンスが心配」など、導入に向けてはさまざまな心配点もあることでしょう。株式会社イーズでは、このような不安を持っている方に向けて「スポットバズーカ」をリースやレンタルするプランもご用意しています。
スポットエアコンの会計上の耐用年数は6年なので、6年でリースを組んだとしても、現在の低金利の状況下では元の金額の1割増しにもなりません。契約の方法次第で6年満期後も再リースや無償譲渡も可能です。室内機と室外機が一体になっている一体型であれば、レンタルも可能です。
スポットエアコンの電気代は、1ヶ月で3,000円前後が目安になります。スポットバズーカの魅力は、通常のエアコンの数倍の強力な大風量温度と湿度を下げられるにもかかわらず、設備エアコンに比べると電気代を1/2~1/4におさえられることです。また、導入コストも大幅におさえられるという魅力もあります。
「スポットバズーカについてもっと知りたい」という方は、ぜひ株式会社イーズまでお問い合わせください。
株式会社イーズが独自に開発した、製品のカタログや取り扱い説明書をダウンロードいただけます。
必要事項をフォームに入力のうえ、送信してください。
ご返信メールにて、資料のダウンロードリンクをお送りいたします。
まずは気になる商品のカタログを読みたい、という方は以下からお進みください。