投稿日:2023.02.12
更新日:2024.02.19
近年学校へのエアコン導入が進んではいるものの、必ずしもすべての場所にエアコンが導入されているわけではありません。しかし、学校にエアコンをつけることには多くのメリットがあると知られています。今回は、学校の教室や体育館にエアコンをつけるメリットと、その中でも特に体育館におすすめのエアコンを紹介していきます。
部科学省がまとめた「空調設置による教育環境向上の効果」によると、学校にエアコンをつけるメリットが多数挙げられています。
● 学力が向上する
● 集中力が向上する
● 体調不良者が減少する
● その他(補習が効果的になった、教職員の労務環境が改善されたなど)
1つめのメリットが、児童や生徒の学力が向上することです。文部科学省の同報告書にある大阪府茨木市の検証結果には、茨木市にある市内32校の小学校でエアコンを導入して以降、全国比で学力が向上したと示されています。全国平均の学力を上回った学校もエアコン導入前に比べて増えています。
学力向上の効果は中学校でより顕著です。市内14校の中学校ではエアコン導入後に学力は上昇傾向にあり、導入から7年後の平成28年には14校のうち全国平均の学力を上回った中学校が13校になっているとわかります。
エアコンを設置することで夏休みを1週間短縮することも可能となっていて、このことも学力向上につながったものと考えられています。
エアコンは児童・生徒が授業に集中できる環境も提供してくれます。文部科学省の同報告書では、エアコン設置前は「授業に集中できないか?」との問いに「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」と答えた児童が74%にものぼりました。
一方でエアコン設置後に「勉強が頑張れるようになったか?」との問いに「とてもなった」「少しなった」と答えた児童が93%となりました。エアコンの導入により、多くの児童の集中力や学習意欲を改善できることがわかります。夏場に下敷きなどで汗の滴る顔を仰ぎながら授業している状態を想像すれば、快適な環境を整えることで授業に集中できるようになるのは必然の結果ともいえるでしょう。
エアコンは、体調不良者の減少にも貢献できます。同報告では、岐阜県池田町の小学校にいる児童491名を調査したところ、エアコン設置の前後で9月の保健室への来室人数が68件から21件と7割削減したとあります。夏場の暑さは年々厳しくなっている中、9月は真夏日になる日も珍しくありません。気温や湿度が高い状態のままだと熱中症リスクを増やすことにもなりかねません。エアコンの導入は、健康面での改善効果も期待できるのです。
文部科学省の同報告書では、上記3つの効果以外に「夏休みの補習が効果的にできるようになった」、「給食の残菜量が減った」、「教職員の労務環境も改善し、指導しやすくなった」などの効果が挙げられています。教職員の労務環境が改善されれば教職員もより前向きに児童や生徒に向き合えるようになるので、間接的に学習面や健康面での改善効果を期待できるのかもしれません。
環境改善が必要となるのは、使用頻度の高い教室に限った話ではなく、体育館でも同様です。ここからは、学校の体育館にエアコンを導入することでのメリット・効果を2つ紹介します。
・熱中症対策になる
・部活動の練習効率が上がる
体育館には上部に大きな窓ガラスで覆われた場所があり、太陽光を中に取り込みやすい構造になっています。一方で建物自体は、金属屋根や鉄骨で作られている上に密閉されていて風が通りにくいので、熱が逃げにくい構造をしています。つまり、体育館はビニールハウスと同様の温室効果が働くため、気温が上がりやすく下がりにくいという特徴をもっているのです。さらに体育館の使用時には多くの人が活動するので、気温だけでなく湿度も高い状態を維持するので、熱中症のリスクは高くなるばかりです。環境省のまとめでも、部活動中の熱中症事故のうち約30%が屋内スポーツで発生しているとしています。
体育館では大型扇風機などを導入することで暑熱対策をするケースもありますが、送風機能しかない大型扇風機は湿度を下げられないことがデメリットです。一方でヒートポンプを使って熱交換できるエアコンには、気温を下げるだけでなく湿度を下げる効果があります。
熱中症リスクは、暑さ指数(WBGT)によって決められていますが、WBGTは気温以上に湿度に依存する指標です。気温がそこまで高くなくても湿度が高いとWBGTが警戒領域になるので、熱中症対策に湿度の低減は不可欠といえます。そのため、大型扇風機では熱中症対策は不十分と言わざるを得ず、エアコンの導入が効果的であるとわかります。
体育館にエアコンを導入すると、部活動の練習効率が上がることも期待できます。気温や湿度が高いまま活動をすると、熱中症リスクを低減するためにこまめな休憩と水分補給が不可欠になります。競技によってはこまめに中断していると効果的に練習にならないこともあるでしょう。室内を快適にできるエアコンであれば、練習に集中できる時間を長くできるので、必然的に部活動の練習効率を上げられることになるでしょう。
エアコンのデメリットは、大型扇風機など他の手段に比べるとコストがかかってしまうことです。ヒートポンプを内蔵した室外機と大型ファンを内蔵した室内機という構成上、大型扇風機よりはコストが高くなってしまいます。また体育館への導入となると、空間の大きさもハードルです。体育館は一般教室に比べると30〜60倍くらいの容積があるので、導入するエアコンにはその空間を冷却できる能力が求められるのです。そうなると設置工事に大きな費用がかかることはもちろん、導入後も大きなランニングコストが必要になってしまいます。
「大きな費用がかかるのはいや」「工期が長くなるのも困る」。このような悩みに対応できる学校の体育館向けのエアコンが株式会社イーズの「スポットバズーカ」です。
「スポットバズーカ」には数々のメリットがあります。ここでは以下4つのメリットを紹介します。
● ピンポイントで冷風を届けられる
● 少ない導入台数で運用可能
● 導入コストをおさえられる
エアコンというと体育館全体を冷却する必要があるとイメージしがちですが、「スポットバズーカ」は、必要な場所だけをピンポイントで冷却可能です。「スポットバズーカ」は吹出口の最大風速は、通常の業務用エアコンの2倍程度ある8m/sと超強力です。その強力冷風を50m離れた場所からでも届けられるので、体育館の壁面側に設置しても活動している場所を狙って冷やすことが可能になります。「スポットバズーカ」の風を受けたときの体感温度は、春先の平均気温並の14℃。これなら、真夏でも爽やかな冷風「爽快爆風」を感じられ、大空間である体育館全体を冷やさなくても、人が活動している場所だけを冷やして熱中症を予防できます。
「スポットバズーカ」は、風が遠くまで届くだけでなく狙ったところに届きます。室内機を天井の半分以下の高さ、多くの体育館にあるキャットウォークの上か前に設置することで人がいる体育館の下半分(高さ3m以下の空間)のみを冷やせるのです。そのため、通常のエアコンに比べて「半分程度の台数」あるいは「半分程度の冷房能力」で十分に効果を発揮します。
設置も簡単で、室外機は通常の業務用エアコンと同じ方法で設置でき、室内機はキャットウォークに直接置くことも可能です。キャットウォークが狭くて置けない場合は。せり出しておけるように専用の防球ネット付架台も用意しています。防球ネットがあれば安全面でも安心です。
台数や必要能力が半分で済むなら、単純に導入コストも半分で済むことになります。たとえば、立川市が公開している体育館へのエアコン設置費用の資料(下表)をご覧ください。
「電気式の据置型」として一つだけ半分程度に安い導入になっているのが「スポットバズーカ」の場合のコストです。ほかのシステムが4,400万円〜6,600万円となっていたところ、「スポットバズーカ」は半額以下の2,200万円で導入できるのです。
出典:屋内運動場(体育館)への空調設備の設置について(立川市)
なお、イーズはこの後も企業努力を続けており、さらに安価にできるよう設置方法や導入方法を紹介することができます。ぜひイーズのお問い合わせください。
また、「スポットバズーカ」は、空気に冷熱を効率的に伝える構造になっているため冷暖房効率が非常によいので、ランニングコストは格段に安いです。500㎡程度の小さい体育館なら冷房と暖房を両方使っても年間で約20万円程度です。
岐阜県羽鳥郡の笠松町立松枝小学校様では、コロナ禍の影響で夏季授業が実施されたこともあって、性能面とコスト面の理由で「スポットバズーカ」を選定して頂きました。
「学校行事だけでなく、学校開放による地域のスポーツ活動でも快適に活動できるようになった」、「冷房はもちろん、暖房も効果があるので冬場でもとてもありがたい」などの声を頂いています。
導入事例の詳細:設置工事期間の短さと、コスト面の良さで導入を決めました。
デメリットを感じて学校へのエアコン導入を躊躇してしまうケースは少なくありませんが、エアコン導入には効率面、健康面でさまざまなメリットがあります。学校へのエアコン導入、特に体育館での導入にお悩みの方は、スポットエアコンのプロ株式会社イーズまでご連絡ください。最適な解決策をご提案いたします。
株式会社イーズが独自に開発した、製品のカタログや取り扱い説明書をダウンロードいただけます。
必要事項をフォームに入力のうえ、送信してください。
ご返信メールにて、資料のダウンロードリンクをお送りいたします。
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