汗を拭う作業着の女性

夏場の炎天下における長時間の作業では、熱中症のリスクがつきものです。熱中症は、個人のレベルでできる対策と、企業のレベルで取り組むべき対策があり、両方を組み合わせることでより有効な暑さ対策ができるようになります。今回は、屋外の暑さ対策について、具体的に解説していきます。

夏の屋外作業での暑さ対策は必須

日本の夏場は最高気温が30℃を超える真夏日となることも珍しくなく、7月、8月には再抗菌が35℃を超える猛暑日になることもあります。このような環境での屋外作業は、熱中症のリスクを大きく高めることになるでしょう。熱中症事故は屋内作業でも発生しますが、厚生労働省の調査によると事故の多くは屋外作業のときに起きていると推定できます。特に建設業や運送業では、屋外での熱中症事故が屋内での事故に比べて著しく高くなっています。

出典:「令和3年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況」厚生労働省

熱中症の基本を確認

そもそも熱中症とは何なのか?どのようなときに起きるのか?基本となる点についてまとめました。

熱中症とは?

汗をかく作業着の男性

熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節の機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態になることを指します。熱中症は、さらに複数の病名として分類できます。皮膚血流の増加と多量の発汗で立ちくらみを生じる熱失神、塩分が不足することで筋肉のこむら返りや痛みを生じる熱けいれん、脱水の進行によって全身のだるさや集中力低下をもたらす熱疲労、意識障害や全身のけいれんなどを伴う熱射病です。
熱中症は重症度によって分類されていて、主に熱失神や熱けいれんを伴う症状の場合はⅠ度、主に熱疲労を伴う症状の場合はⅡ度、主に熱射病の症状を伴う場合にはⅢ度とされています。

出典:「熱中症になったときには」環境省

熱中症の主な原因

環境省「熱中症予防情報サイト」では、熱中症を引き起こす条件として「環境」、「からだ」、「行動」の3つをあげています。「環境」とは、気温や湿度が高い、日差しが強い、風が弱いなどの外部環境に起因する状況のことです。「からだ」とは、持病、低栄養、二日酔いなど、主に人間の体調に関わることです。「行動」とは、慣れない運動、激しい運動、長時間の作業など、主に人間がとるアクションに関わることです。この「環境」、「からだ」、「行動」の3つがよくない条件として重なると熱中症のリスクが高まります。Ⅰ度の症状であれば、すぐに涼しい場所へ移して体を冷やし、水分を与える必要があります。症状が改善しない場合や悪化する場合には病院に搬送する必要があるでしょう。一方、Ⅱ度で水分・塩分を自分で摂れない状態になったり、Ⅲ度の症状になったりしたらすぐに病院へ搬送する必要があります。

出典:「熱中症予防情報サイト」環境省

熱中症が起こりやすい環境

「環境」についてさらに詳しく見ていきましょう。熱中症が起こりやすい環境の中でも特に気をつけるべきことは、気温と湿度です。気温が高ければ高いほど、当然熱中症リスクは高まりますが、同じ気温であれば湿度が高いほど熱中症のリスクは高くなります。特に日本の夏は湿度が高いので、仮に30℃を超える真夏日でなくても熱中症が起こるリスクには十分に注意する必要があるでしょう。
この気温や湿度を含めて、総合的な熱中症リスクを示す指標とされているのがWBGTです。WBGTとは、Wet Bulb Globe Temperatureの略で、環境省ではWBGTのことを「暑さ指数」とも呼んでいます。
WBGT値では、気温がおよぼす割合を全体の1割としているのに対して、湿度のおよぼす割合を全体の7割と考えています。つまり、熱中症リスクにはそれだけ湿度の高さが大きく影響していることを示しているのです。

WBGT暑さ指数

厚生労働省では、身体作業強度と熱への順化の有無に応じた暑さ指数(WBGT)の基準値を以下の表のように示しています。(熱への順化とは、作業前に1週間ほど熱に暴露して、暑さにある程度慣れた状態になることを指します)。

WBGT基準値

出典:「熱中症を防ごう!」厚生労働省

安静時では熱順化していない人でWBGT基準値が32℃であるのに対して、軽い手作業のような低代謝率の作業だとWBGT基準値は29℃です。さらに、ハンマー作業や荷車の押し引きのような中程度代謝率の作業だとWBGT基準値は26℃と定められていて、安静時に比べて6℃も低くなっていることがわかります。さらに作業強度が上がっていくほど、WBGT値は下がっていくこともわかるでしょう。
また、熱に順化している場合と順化していない場合を比べても、WBGTの基準値が1~2℃程度の差があると読みとれます。

個人がするべき熱中症・暑さ対策

ペットボトルの水を持つ作業着の男性

屋外作業において個人のレベルですべき熱中症対策は、以下4つです。

  • 服装で暑さ対策
  • こまめな水分・塩分補給
  • 定期的な休憩
  • 暑さ対策グッズを活用

服装で暑さ対策

服装で大事なことは、熱の吸収や保熱のしやすい服装を避けて、透湿性と通気性のよい服装を選ぶことです。たとえばメッシュ素材の服や汗を吸収しやすい服などが挙げられます。こうした服装を着用することで、熱が体にこもることなく体外に放熱されるので、熱中症リスクを下げる効果を期待できます。さらに屋外では、直射日光を避けるために通気性のよい帽子を着用することも熱中症リスクを軽減するために有効です。

こまめな水分・塩分補給

こまめな水分補給と塩分補給も熱中症リスクを下げるために有効な手段です。厚生労働省の「職場における熱中症予防対策マニュアル」によると、WBGTの基準値を超えている場合、少なくとも0.1~0.2%の食塩水、またはナトリウムが100㎖あたり40~80mg含まれたスポーツドリンクか経口補水液などを20~30分ごとにカップ1~2杯程度摂取することが望ましいとされています。WBGT値が高い環境で作業をするときには、作業によって失われる水分を予め考慮して作業前に水分・塩分を摂取するのもよいでしょう。また、加齢や疾患があると脱水症状に対する自覚症状が乏しくなることもあるので要注意です。

出典:「職場における熱中症予防対策マニュアル」厚生労働省

定期的な休憩

熱中症の予防には定期的な休息も不可欠です。休息をすることで作業によって生じる発汗をおさえられるので、体内から急激に水分が失われる状態を回避できるからです。休憩時には、作業着を一時的に脱ぐなどできるだけ軽装になることも有効です。衣服の熱抵抗は衣服で覆われる面積に比例して大きくなるからです。WBGT値が高い場合や、身体作業強度の高い作業を実施する場合は、こまめに休憩を設けるようにするとよいでしょう。

暑さ対策グッズを活用

暑さ対策グッズを用いるのもよいでしょう。たとえば、アイスベストのようなものがあります。アイスベストとは、背中や脇に保冷剤を入れるポケットのついたメッシュ素材のベストのことです。アイスベストを着用することで、保冷剤が体を冷やしてくれるので、体温が上がって熱中症になるリスクを低減してくれます。他には、ファン付きの作業着も暑さ対策グッズとして使われています。作業着の小型ファンが外気を取り込んで服の中に送り込むことで、気化熱によって体を冷やしてくれるからです。

企業がするべき屋外の暑さ対策

タブレットも持つ作業着の男性

暑さ対策は個人レベルでの工夫だけでなく、企業レベルでの取り組みも大事です。たとえば、以下4つの対策があります。

  • 適切な作業管理
  • 従業員の健康管理
  • 日よけ・ミストシャワー等の設置
  • 冷房機器を導入

適切な作業管理

熱中症リスクを減らすために、まず考えるべきことは適切な作業管理です。作業を休止する時間や休憩時間を適切に確保して、高温多湿の場所での作業、身体作業強度の高い作業が連続することを避けるだけでも、熱中症リスクは大きく軽減できるからです。
また、計画的に作業者を熱に順化させることも重要です。先ほどの身体作業強度に応じたWBGTの基準値を見ても、熱に順化していることがより有利に働くとわかります。したがって、気温や湿度が急激に上昇する季節では、7日間ほどかけて徐々に作業強度を高めるなどして熱に順化させることは、熱中症リスクの軽減に有効なのです。

従業員の健康管理

熱中症を予防するためには、従業員の健康状態に応じて作業場所を変更することも重要です。特に熱中症リスクが高い疾病(たとえば糖尿病や高血圧症など)を抱えている作業者に対しては、産業医などの意見を勘案して高温多湿の作業場所における作業を減らしたり、作業内容や作業場所を見直したりする必要もあるでしょう。また、持病がなくても、睡眠不足、体調不良、前日の飲酒などによって熱中症リスクは高まるので、作業前に労働者の健康状態に最大限気を配って熱中症リスクを軽減することも大事になるでしょう。

日よけ・ミストシャワー等の設置

屋外の高温多湿作業場所においては、直射日光や周囲の壁面・地面からの照り返しを遮る日よけも大事です。また、ミストシャワーなどの散水設備や、気化式冷風機を設置すれば、風によって送られた蒸気によって生まれる気化熱が体の熱を冷やし、熱中症対策に効果を発揮する場合もあります。ただし、これらの設備は水を使うことで湿度が上昇してしまうので、状況によってはかえって熱中症リスクを高めてしまうことには留意しましょう。

冷房機器を導入

エアコンのような冷房機器を導入すると暑さ対策としては効果絶大です。エアコンは空気中の水分が熱交換器に結露するので、冷えているだけでなく乾燥している風を作業者に届けられます。その結果、作業者の周囲の気温だけでなく湿度も下げられるのです。屋外の場合、オフィスで使われるような部屋全体を満遍なく冷やすタイプのエアコンではなく、作業場をピンポイントで狙って冷やせるスポットエアコンが効果・効率の点でおすすめです。

屋外の熱中症・暑さ対策にスポットバズーカがおすすめ

スポットバズーカ

スポットエアコンは屋外作業でも使われていますが、その中でも株式会社イーズが開発した大風量スポットエアコン「スポットバズーカ」は屋外の作業場でも多数使われているので、特におすすめのエアコンです。
「スポットバズーカ」は、作業者がいるところだけをピンポイントに冷却できる空調設備で、一般的なエアコンに比べてコンパクトで、効率的かつ低コストで暑熱対策ができるようになります。人がいる場所だけでも低温・低湿にできれば、熱中症リスクを大きく低減できるからです。

スポットバズーカの特長

「スポットバズーカ」の特長・魅力をさらに詳しく解説していきます。「スポットバズーカ」の優れた特長・魅力は、以下4つです。

  • 人がいるところだけを効率的に冷やせる
  • 室内機・室外機一体型なら場所を自由に動かせる
  • 設置工事に時間がかからない
  • 簡単にメンテナンスできる

人がいるところだけを効率的に冷やせる

「スポットバズーカ」は、最大風速8m/sと超強力な冷風を出せます。家庭用の扇風機の最高風速が3m/s程度なので、それと比較すると「スポットバズーカ」の送り出す冷風がいかに強力であるかわかるでしょう。「スポットバズーカ」から出る冷風は設置した箇所から約50m先まで届けられるので、離れた場所に設置しても、人がいる場所をピンポイントで冷却できるようになっています。「スポットバズーカ」の冷風を間近で受けたときの体感温度は14℃程度で、春先の平均気温と同程度です。これだけの冷風なら、夏場の炎天下であっても作業場を快適に保てます。

室内機・室外機一体型なら場所を自由に動かせる

「スポットバズーカ」には、室外機と室内機が一体になっているタイプ(一体型)があります。一体型だとキャスター付きの台に室内機と室外機をセットで設置できるので、移動式エアコンとして利用することも可能です。屋外に設置することを考えると、一箇所に固定する運用は難しくなりますが、移動式エアコンにできれば作業場が移動しても柔軟に設置位置を変えられるので、より柔軟に運用できるようになります。

設置工事に時間がかからない

一体型の「スポットバズーカ」であれば一般的な三相200Vの電源につなぐだけで、簡単に設置可能です。工事期間ゼロ日で利用できます。「屋外にエアコンを設置したいけど、面倒な電気配線は避けたい」という要望をお持ちの方でも、「スポットバズーカ」なら短い時間で設置できるので安心です。

簡単にメンテナンスできる

「スポットバズーカ」には、通常のエアコンのようなフィルターがなく、万が一の目詰まりが起きてもまるごと水洗いできる設計になっています。屋外で使うエアコンはメンテナンスも気になるところですが、「スポットバズーカ」であれば、メンテナンスの心配も不要です。タンクに毎日水を補給する必要がある冷風機とは対照的です。

こんな場所におすすめ

屋外設置も可能な「スポットバズーカ」なら、通常のエアコンでは設置できない以下のような場所でも利用できます。

  • 屋外のイベント会場
  • 建設現場
  • 半開放の工場や倉庫

先ほど解説したとおり「スポットバズーカ」の冷風は超強力なので、炎天下の屋外であっても作業者を熱中症リスクから守ってくれるのです。

まとめ

コールセンターの女性

屋外での暑さ対策をするなら、熱中症リスクの最重要ポイントとなる気温も湿度も下げられる株式会社イーズの「スポットバズーカ」がおすすめです。「スポットバズーカ」は、屋外設置の事例も豊富にあります。「いくら効果があるとはいっても、購入するのはハードルが高い」と感じる企業様に対しては手軽に導入できるリースやレンタルのプランもご提案可能です。抜本的な屋外の暑さ対策ができるエアコンをお探しなら、株式会社イーズまでお気軽にお問い合わせください。