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気化式冷風機(冷風扇)のデメリットは?おすすめの業務用冷房装置も紹介

投稿日:2023.01.12

更新日:2024.02.19

夏場の暑熱対策・熱中症対策でよく使われる機器として、気化式冷風機(冷風扇)があります。気化式冷風機は手軽に導入できる一方で、デメリットも少なくありません。今回は、気化式冷風機の特徴、メリット・デメリットを解説し、同じく暑熱対策・熱中症対策でよく使われるスポットエアコンとも比較をしていきます。

気化式冷風機(冷風扇)とは?

気化式冷風機とは、水の気化熱を利用して空気の温度を下げて送風する機械です。水は蒸発する際に熱を必要とするので、蒸発時にはまわりの空気の温度が下がります。これが気化熱と呼ばれるものです。気化式冷風機には水を入れるタンクがあり、その水をポンプで汲み上げて冷却エレメントに浸潤させます。この冷却エレメントに対してファンから風を送ると、冷却エレメントの水が蒸発して気化熱が生まれます。その結果、ファンから出る風が涼しい風として届けられるのです。

気化式冷風機のメリット

笑顔の作業着の男性

気化式冷風機は、100Vの家庭用コンセントでも利用でき、排熱も必要ないので、場所を選ばずどこでも使用できることがメリットです。また、エアコンに比べると動作原理がシンプルな分だけ電気代を安く済ませられるというメリットもあります。これらのメリットを生かして、屋外のイベント会場などで手軽に会場全体を冷却したいときに、気化式冷風機がよく使われます。

気化式冷風機のデメリット

考える作業着の男性

一方で、気化式冷風機にはデメリットも少なくありません。気化式冷風機のデメリットとして、以下4つが挙げられます。

  • 室温が下がらない
  • 湿度の影響を受ける
  • 換気されていないとむしろ湿度が上がる
  • 水を補給するため手間がかかる

室温が下がらない

気化式冷風機は、あくまで気化熱という自然原理を利用して送り出す風を部分的に冷たくしているだけなので、室温を下げる効果は期待できません。

湿度の影響を受ける

水蒸気の気化熱を利用する気化式冷風機は、湿度の影響も受けやすくなります。たとえば室温が同じ場合でも、湿度が高くなるとその分だけ効果を発揮しにくくなります。日本の夏場は湿度が高いので、気化式冷風機は必ずしも高い効果を発揮するわけではありません。

換気されていないとむしろ湿度が上がる

気化式冷風機は、適切に換気された環境でないと湿度が上がる要因になってしまいます。湿度は熱中症リスクに対して重要な要素となっていて、湿度が上がると熱中症リスクが高まってしまうのです。厚生労働省の資料によると、湿度が50%なら気温が28℃であっても熱中症警戒領域ではないとされていますが、気温が同じ28℃でも湿度が50%を超えると警戒領域、75%を超えると厳重警戒領域とされています。気温が32℃だと湿度70%で熱中症の危険領域とされています。夏場の湿度が75%を超えることも珍しくない日本では、気化式冷風機によって湿度を上げると、熱中症のリスクをむしろ高める危険すらあるのです。

WBGT値

出典:職場における熱中症予防対策 – 厚生労働省

水を補給するため手間がかかる

気化式冷風機を使うときには、水蒸気を発生させるための水を定期的に補給する必要があります。満タンまで水を補給していれば6時間程度は連続運転可能とはいうものの、運転中に水がなくなれば補給が必要になる点では、面倒であることは否めません。

気化式冷風機とスポットエアコンを比較

気化式冷風機と並んで、夏場の熱中症対策としてよく利用されるのがスポットエアコンです。スポットエアコンは、エアコンの風を特定の範囲に集中させて空間単位で温度を下げられます。そのため、快適な温度を維持する必要がある場所だけに使ったり、密閉された空間で使ったりするのに適しています。
以下の図は、気化式冷風機とスポットエアコンの特徴を比較した表です。

空冷機器の方式比較

スポットエアコンは、家庭用エアコンと同様にヒートポンプ・熱交換器によって動かされていて、冷却するときに空気中の湿気が熱交換器に結露するので、温度を下げるときにあわせて湿度も下げる効果があります。もちろん通常のエアコンと同様に温度もコントロール可能です。水の気化熱だけを使っている気化式冷風機とは対照的です。
また、スポットエアコンだと複雑なメンテナンスも必要としません。定期的なフィルターの点検・清掃や、結露水を取り除くなどのメンテナンスのみです。この点でも、タンクに毎回水を補給する必要のある気化式冷風機とは対照的といえるでしょう。

おすすめの冷房装置「スポットバズーカ」

スポットバズーカ

業務用大型スポットエアコンのおすすめは、株式会社イーズが開発した「スポットバズーカ」です。
「スポットバズーカ」とは、その名の通り、あるポイントだけを狙って強力な風を送り込み局所的に冷却するためのエアコンです。「スポットバズーカ」は、作業場内の作業者がいるところだけをピンポイントで冷却できるので、一般的なエアコンよりもはるかに効率的かつ低コストで暑さ対策ができるようになります。
「スポットバズーカ」を導入するメリットは以下4つです。

  • ピンポイントで爽快な冷風を届けられる
  • コストがお得になる
  • メンテナンスも簡単
  • 一体型なら最短ゼロ日で設置、移動も可能

「スポットバズーカ」は、最大風速8m/sと超強力な冷風を出せる構造になっています。一般的な業務用エアコンの最高風速が4m/s程度、家庭用の扇風機の最高風速が3m/s程度なので、「スポットバズーカ」がいかに強力な風を出しているかがわかるでしょう。

さらに「スポットバズーカ」は、その風速で冷風を約50m先まで届けられるので、遠く離れたところから人が作業している場所をピンポイントで冷却できるのです。「スポットバズーカ」の冷風を間近で受けたときの体感温度は、春先の平均気温並の14℃です。蒸し暑い夏場でも、温度も湿度も低い爽快な風を届けられます。
「エアコンを導入したくても、コストがネックになる」とお悩みの方もいるかと思いますが、ご安心ください。「スポットバズーカ」は、通常のエアコンと比べるとコストもお得だからです。人が作業している場所だけをピンポイントで狙って効率よく冷却できる「スポットバズーカ」の場合、通常のエアコンに比べて「半分程度の台数」あるいは「半分程度の冷房能力」で済むようになります。台数か必要能力が半分になれば、導入コストも当然半分で済むのです。加えて、「スポットバズーカ」なら作業場内の人がいない空間を冷やさずに済むので、ランニングコストの点でもお得です。
さらに、フィルターレスになっているので、万が一の目詰まりが起きても水洗いできます。
そして、室外機と室内機がキャスター付きの一つの架台に搭載されている「一体型のスポットバズーカ」なら、最短ゼロ日で工事を完了できます。事業所で一般的に使われる三相200Vのコンセントがあれば、通常の業務用エアコンと同じ方法で設置可能だからです。「工期が長いと管理が大変」という悩みをお持ちの事業者様にとっても安心して導入いただけます。一体型は移動も可能で、状況に応じて冷風を届ける場所が変えられるので、現場でより柔軟な運用が可能になるのです。「エアコンは一度設置したら動かせないのがデメリット」とお考えの方には、一体型の導入もおすすめしています。

まとめ

ビジネスウーマン

気化式冷風機は導入が手軽というメリットはあるものの、デメリットも少なくありません。特に夏場の熱中症対策という意味では、温度をコントロールできなかったり、湿度が上がってしまったりする点を考えると活用場面が限られてしまうでしょう。「スポットバズーカ」なら、エアコンが本来持っている温度と温度を下げられてメンテナンスも容易という利点に加えて、柔軟な運用も可能になるので、多くの事業者様に導入いただいています。「スポットバズーカ」をより詳しく知りたいという方は、株式会社イーズまでお問い合わせください。専門のスタッフがすぐに対応いたします。

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