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農業用ヒートポンプ記事

AGRI-HEATPUMP ARTICLE

スイートピー栽培でヒートポンプ冷房・除湿活用|秀品率3割向上・収量増の導入事例(愛知県)

新聞記事

投稿日:2026.03.31

更新日:2026.03.31

スイートピー栽培において、ヒートポンプによる冷房・除湿を活用した事例です。夜間冷房により落蕾の軽減や花芽形成の促進が見られ、除湿によって花弁の染みが減少するなど品質向上につながりました。収量は導入前より3〜4割増加し、秀品率も3割向上しています。需要の高い時期にも高品質な出荷が可能となり、収入増加や産地全体の評価向上にも寄与しています。

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ヒートポンプ冷房・除湿 品質向上
スイートピー 夜間使用、秀品3割増
2021年10月21日  日本農業新聞

価格変動が大きい重油を使わず、電力で動くため、施設園芸の加温コストの削減・安定化が期待できるヒートポンプ。冷房や除湿ができるのも特徴だ。花きでは夜間冷房で花芽形成が促進され、除湿で花弁の染みが減るなど品質向上につながる。愛知県田原市の小久保礼次さん(57)は、スイートピー栽培で活用。導入前より収量が3、4割増え、秀品率は3割上がった。

ヒートポンプによる冷房・除湿の活用は、花きでは菊やバラ、鉢物のシクラメンでも導入事例があり、花色や草姿が良くなるといった効果が確認されている。スイートピーでは秋に夜間冷房を行うと落蕾(らくらい)が軽減されることが分かっているが、活用事例はまだ少ない。

スイートピーをハウス4棟・約$23a$で栽培する小久保さん。品質向上を目的に、2018年に国の事業を活用してヒートポンプを2台入れた。20年と21年にも1台ずつ、国と県の事業を活用して導入。現在はハウス2棟・約$14a$で、計4台を稼働させる。

スイートピーは9月に播種(はしゅ)し、11月中旬から翌年4月下旬まで採花する。期間中、ヒートポンプは常に稼働している状態だ。9月下旬〜11月末は冷房として、夜間温度が20度を超えないように使い、循環扇も併用する。12月〜翌年2月までは暖房。2〜4月は冷房を使って除湿する。春先は、気温が高くて湿気が多いと花弁に染みができ、花色も薄くなってしまうという。

ヒートポンプを導入したハウスでは、収量は導入前より3、4割増加した。落蕾や花染みの発生が減り、秀品率も3割増えたという。小久保さんは「ハウス1棟当たりの収入は年間20万〜30万円は変わる」と話し、導入コストは5、6年で回収できるとみている。

通常は秀品がほとんどなくなるという3月末から4月第1週にも、ヒートポンプを導入したハウスでは、秀品を出荷できるようになった。「入学式や卒業式で一番需要のある時期に、良い状態の花を出せる」(小久保さん)。近年の夏の高温への対応にも、ヒートポンプを使った品質維持が不可欠と考える。

小久保さんが所属するJA愛知みなみのスイートピー出荷連合では昨年、3人が新たにヒートポンプを導入した。小久保さんは「部会員に導入が増えれば産地全体の品質向上が期待でき、市場からの一層の信頼獲得につながる」と話す。                                                                                                                                                                                                                   

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