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倉庫内の効果的な暑さ対策とは?夏場の熱中症を防ぐために

投稿日:2022.07.05

更新日:2024.02.19

気温も湿度も高い日本の夏場は熱中症リスクが高いことで知られていますが、特に風通しの悪く肉体労働を伴う倉庫では、熱中症対策に力を入れる必要があります。とはいえ、倉庫への空調機器導入に躊躇する事業者様も多いのではないでしょうか。

今回は、倉庫の暑さ・熱中症対策の必要性と主な対策方法、解決策として特におすすめしたいスポットエアコンの導入について解説していきます。

倉庫の暑さ・熱中症対策の必要性

倉庫の暑さ・熱中症対策の重要性が高まっている背景として、以下4つのことが挙げられます。

・夏場の気温は年々上がっている
・作業中は熱中症事故が多い
・倉庫は熱がこもりやすい構造になっている
・職場の快適さは作業効率やモチベーションにも影響を及ぼす

夏場の気温は年々上がっている

日本の夏場は、気温が年々上がっています。国土交通省が発表している日本の夏(6~8月)の平均気温の推移を見ると、夏場の気温が年々上昇傾向にあることがわかります。昔の感覚だと、「倉庫内の暑さに我慢するのは当たり前」だったかもしれませんが、最近の夏場は我慢できない暑さになっているのです。

日本の夏(6~8月)年平均気温偏差の経年変化(1898〜2021年)国土交通省

出典:日本の夏(6~8月)年平均気温偏差の経年変化(1898〜2021年)国土交通省

気温の上昇は、熱中症のリスクも高めます。厚生労働省のまとめによると、職場における熱中症の死傷者の数も年々増えていることがわかります。

2020年職場における熱中症による死傷

出典:2020年職場における熱中症による死傷災害の発生状況

したがって、倉庫の暑さや倉庫で起こる熱中症への対策は事業者にとって不可欠なものとなっているのです。

作業中は熱中症事故が多い

夏場の気温上昇に加えて、熱中症事故の要因にもなるのが体を使った作業です。厚生労働省がまとめた業種別の熱中症死傷者を見ると、建設業、製造業、運送業など何らかの作業を伴う業種で頻繁に熱中症事故の発生が見られます。

2020年職場における熱中症による死傷災害の発生状況

出典:2020年職場における熱中症による死傷災害の発生状況

また、倉庫作業の中には同僚や管理者から見えない場所での作業もあるので、熱中症になったときに発見が遅れることも考えられます。

倉庫は熱がこもりやすい構造になっている

倉庫は屋根や壁など太陽光を受ける面積が大きいため、建物の外側が常に熱を帯びた状態になります。一方で、倉庫内の風通しは悪いので、熱が外に逃げずに倉庫内でこもってしまいます。つまり大型のビニールハウスのような状態になっているのです。また、外部から倉庫に搬入した部品や梱包箱の熱が屋内にとどまってしまうことから、ますます熱がこもりやすくなります。そのため、倉庫内の気温が40℃以上になることも珍しくありません。

厚生労働省が定める暑さ基準(WBGT)によると、倉庫内で想定される作業(軽量な荷車や手押し車を押したり引いたりする作業等)では、26℃~28℃を熱中症リスクが防げる基準値として定めています。このように基準と実態が大きくずれている点からも、倉庫内に空調を完備して熱中症リスクを軽減できる対策が必要になるとわかります。

職場における熱中症対策マニュアル 厚生労働省

出典:職場における熱中症対策マニュアル 厚生労働省

職場の快適さは作業効率やモチベーションにも影響を及ぼす

夏場の倉庫はサウナのように熱気と湿気がこもるので、一歩足を踏み入れただけでも大量の汗が吹き出してくる環境です。大量の汗により作業着が不快な状態になれば、環境への不平不満につながり、職場のモチベーションを下げることになります。また、モチベーションの低下が作業の集中を阻害して事故のリスクを高めたり、暑さに耐えられず作業着を脱ぐなどの不安全行動を起こしたりすることもあるでしょう。倉庫の暑さ対策をすることは、熱中症以外の点からも重要なのです。

倉庫内の主な暑さ対策

倉庫内の主な暑さ対策として、以下2つの方法があります。

・冷風扇
・スポットエアコン

それぞれ解説していきます。

冷風扇・冷風機

冷風扇

冷風扇とは、水の気化熱を利用して空気の温度を下げて送風する機械です。冷風扇は、気化した水蒸気を風と一緒に送風して冷やすもので、通常の扇風機よりは温度を下げるのに適した機器です。しかし、水蒸気を使うことで温度を下げられる一方で、その水蒸気により湿度は上がってしまうデメリットがあります。

熱中症のリスクは気温の高さだけでなく、湿度の高さにも依存します。湿度が高くなると汗が蒸発しにくくなり、体の熱を体外に放出する力が弱まってしまうからです。実際に先ほど解説した厚生労働省が定める暑さ基準(WBGT)では、温度よりも湿度の方に大きなウェイトを置いています。

暑さ指数(WBGT)

出典:環境省 熱中症予防情報サイト

冷風扇は屋外のライブ会場やイベント会場では効果を発揮できますが、倉庫で使用するのは適していません。また、冷風扇には、水蒸気を発生させるために定期的な水の補給が必要になるデメリットもあります。

スポットエアコン

倉庫に設置されたスポットエアコンの室外機

スポットエアコンとは、局所的に強い冷風を送り、狙った場所だけを快適に冷やすためのエアコンです。スポットエアコンだと、冷却できるだけでなく除湿の効果も得られるので、熱中症を予防するのに適しています。しかし、小型のスポットエアコンは、文字どおり一部の箇所だけをスポットで冷やすものなので、倉庫全体を冷却する効果は弱いというデメリットはあります。しかし、人が作業しているところだけを狙ってピンポイントで冷却できれば十分に熱中症を予防できるので、大型のスポットエアコンであれば倉庫の暑さ・熱中症対策としては効果の高い機器といえるでしょう。

スポットエアコンと冷風扇の比較を簡単にまとめたのが下図です。

スポットエアコンと冷風扇の比較

関連記事:スポットエアコンと冷風扇・冷風機の違い【メリット・デメリット】

倉庫内の暑さ対策にはスポットエアコンがおすすめ

一般的に倉庫全体を冷却しようとすると、能力の大きなエアコンが複数台必要になってきます。そのため、コストは高くなり、導入までの期間も長くなってしまいます。

しかし、先ほど紹介したスポットエアコンを使えば、低コストで手軽にエアコンを導入できます。倉庫の暑さ対策としてのスポットエアコンには、以下のようなメリットがあります。

・狙ったところだけを冷やせる
・導入コストを大きくおさえられる
・ランニングコストが安い
・工期が短くて済む
・タイプによっては冷暖房にも対応できる

狙ったところだけを冷やせる

スポットエアコンは、吹出口の風が超強力です。たとえば、株式会社イーズの「スポットバズーカ」だと最大風速は8m/sもあります。一般的な業務用エアコンの最高風速が4m/s程度、家庭用の扇風機の最高風速が3m/s程度であることを考えると、「スポットバズーカ」がいかに強力な風を吹き出しているかがわかります。吹出口のストリーマと呼ばれる複雑な形状のグリルが旋回流を生み出し、その風速と相まって大風量を約50m先まで届けるので、設置場所から倉庫の作業場だけをピンポイントで狙えます。「スポットバズーカ」の冷風を受けたときの体感温度は、春先の平均気温並の14℃なので、熱中症対策としても申し分ありません。大空間である倉庫全体にエアコンの効果を及ぼすことなく、作業者にとって快適な環境をピンポイントで効率的に生み出せるのです。

参考:扇風機の回転数や風速ってどのくらい?体感温度はどう変わるの?

導入コストを大きくおさえられる

狙ったところだけを冷やせるスポットエアコンを利用すれば、エアコンの導入台数をおさえることにもつながります。たとえば、室内機を天井の半分以下の高さに設置することで、人がいる倉庫の下半分のみに空調の効果が行き渡ります。そのため、通常のエアコンに比べて「半分程度の台数」あるいは「半分程度の冷房能力」で倉庫内の空調を実現できるのです。

台数や必要能力が半分で済むということは、単純に導入コストも半分で済むということになります。「倉庫の環境改善をしたいけど、コストが高くて導入に踏み切れない」という事業者様にとっては、有力な選択肢となるでしょう。

ランニングコストが安い

スポットエアコンは導入時のコストだけでなく、ランニングコストをおさえることもできます。「スポットバズーカ」の場合、空気に熱(冷熱)を効率的に伝えるにはどうしたらよいかを突き詰めて考えて、空気に触れている部分(熱交換機)をなるべく大きくし、ファンの風量を大きくして熱交換器に触れる空気量を増やしました。そのため、冷暖房の効率が非常によいので、ランニングコストは格段に安くなっています。

工期が短くて済む

スポットエアコンは設置も簡単です。室外機は通常の業務用エアコンと同じ方法で設置可能で、室内機も倉庫内に直接置けます。工事は1日もあれば完了できるので、工事計画に頭を悩ませることもありません。

タイプによっては冷暖房にも対応できる

スポットエアコンには、暖房機能がついたものもあります。「スポットバズーカ」のEXタイプだと、夏場は冷房、冬場は暖房として活用できます。夏場の熱中症対策は最重要事項でありますが、冬場の倉庫作業の環境改善も従業員のモチベーションアップには重要です。暖房機能付を選ぶことで、一度設置すれば1年を通して活躍してもらえます。

「スポットバズーカ」の製品詳細はこちら

「スポットバズーカ」倉庫への導入事例

スポットバズーカ

スポットエアコン(株式会社イーズの「スポットバズーカ」)の導入事例をご紹介します。

サッカーコート(約7,000m2)以上の広さをもつ物流倉庫での導入事例

物流倉庫にスポットバズーカ

この倉庫は、サッカーコートをよりも大きく、天井が10m以上あったので、部屋全体を空調するには莫大な費用がかかると試算されていました。スポットエアコン(株式会社イーズの「スポットバズーカ」)を導入することで、遠く離れた場所からでも作業場に風を送れるので、省スペースでエネルギーを無駄にすることなく快適な環境を提供できています。テストをしながら順次設置をし、今では7カ所の物流倉庫に合計117台を導入頂きました。

導入事例:物流業界初の大規模導入、7か所に117台!! 

1,500m2の広さを持つステンレス製品倉庫における導入事例

ステンレス製品倉庫にスポットバズーカ

夏場の熱中症対策、従業員のモチベーションアップを目的にスポットバズーカを導入頂きました。「当初はトラックの積み込み作業エリアの冷房のみ考えていたが、シャッターを閉め切ると全体的に涼しくなった。これは期待以上の効果だった。」というお客様の声を頂いています。

導入事例:ステンレス製品倉庫・工場:全国拠点に一斉導入 ⇒各現場で好評! 期待以上の効果も!

倉庫の暑さ・熱中症対策なら

年々気温が上昇する夏場の熱中症対策には頭を悩ませる事業者様も多いと思いますが、大型スポットエアコンの「スポットバズーカ」は有力な解決手段の1つです。スポットバズーカなら、温度だけでなく湿度も下げられるので熱中症予防の効果は抜群。しかも、導入コスト、ランニングコストも従来型の空調設備に比べるとはるかに小さくでき、導入に必要な期間もごくわずかです。倉庫の熱中症対策として大型のスポットエアコンを検討したい方は、スポットバズーカおよび販売元の株式イーズまで、ぜひお問い合わせください。

スポットバズーカ

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