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暑熱対策の重要性を解説!工場などの作業効率への影響についても

投稿日:2022.10.12

更新日:2024.02.19

現場で働く人

近年、増加傾向にある熱中症は、暑熱環境によって引き起こされることがわかっています。暑熱環境は、熱中症事故の原因となるだけでなく、工場などの作業効率の低下や作業ミスの増加にもつながるものです。今回は、暑熱環境に対策するメリットと、対策効果が高く手軽に導入できる空調機器を紹介していきます。

暑熱環境とは?

汗を拭く作業員

暑熱環境とは、熱中症のリスクが存在する環境のことを指します。言い換えると、暑熱環境に居る、あるいは居た後の体調不良はすべて熱中症の可能性があると考えられるのです。

暑熱環境かどうかを決めるには、気温だけでなく、湿度、輻射熱(放射熱)、空気の流れ(風速)のほか、身体作業強度、作業服の熱特性などから総合的に判断されます。特に湿度の高さは暑熱環境であるかどうかに重要で、実際に真夏日と呼ばれる30℃以下でも熱中症事故が発生しています。

下の図は、夏季屋外作業による熱中症発生時の屋外気象条件を調べた結果で、横軸に気温、縦軸に相対湿度をとったグラフです。

横軸に気温、縦軸に相対湿度をとったグラフ

(澤田晋一、福田秀樹:夏季屋外作業による熱中症発生時の屋外気象条件、産業衛生学雑誌、第44巻、p278, 2002)

このグラフを見ると、気温が30℃を超えると熱中症発生件数が急増しているとわかりますが、一方で気温21℃という決して高温とはいえない環境下でも、湿度が95%という高湿度下では熱中症による死亡事故が発生しているとわかります。

気温、湿度、風速、輻射熱(放射熱)、身体作業強度、作業服の熱特性といった暑熱環境であるかを決める因子を考慮したのがWBGT(湿球黒球温度)指数です。暑さ指数とも呼ばれる指数です。

たとえば、軽い作業強度におけるWBGT基準値は29℃で、手や腕を継続的に動かす作業(くぎ抜や盛り土に相当する作業)の場合、WBGT基準値は26℃になります。つまり、継続的に手や腕を動かす作業では、通常のエアコンの設定温度よりも下の26℃でも暑熱環境となってしまうのです。

出典:職場における熱中症予防対策マニュアル – 厚生労働省


暑熱環境下での作業のリスク

リスクを指差す男性

暑熱環境下で作業をすると、熱失神、熱けいれん、熱疲労、熱射病など、さまざまな病名の熱中症を引き起こします。

熱失神とは、暑熱環境下で皮膚血流の著しい増加と多量の発汗により、相対的に脳への血流が一時的に減少することで生じる立ちくらみのことです。

熱けいれんとは、汗で失われた塩分が不足することによって生じる筋肉のこむら返りや、筋肉の痛みのことです。

熱疲労とは、脱水が進行することで引き起こされる全身のだるさや集中力が低下した状態のことです。頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐などが起こり、放置しておくと、致命的な熱射病に至ってしまいます。

熱射病とは、中枢神経症状や腎臓・肝臓機能障害、さらには血液凝固異常まで生じた状態のことです。普段と違う言動やふらつき、意識障害、全身のけいれん(ひきつけ)などが現れます。

実際の事故現場では、4つの症状が混在して発生するので、熱中症が発生したときには、重症度に応じて3段階に分類して対応します。

暑熱対策を実施するメリット

指差す女性

暑熱対策は、熱中症予防だけでなく、以下2つの観点からも必要性が高いものです。

  • 作業効率が上がる
  • ミスや事故発生率が軽減する

作業効率が上がる

暑熱対策をすることで、作業現場の効率改善に寄与できます。

JETROは、エアコンが設置されていない縫製業の工場で、最高気温35℃以上の日が1週間のうち1回増えるだけで、製造ラインの1日あたり生産量が週平均で4~8%も減少したことを研究結果として報告しています。同じ研究結果において、エアコンが設置されている製造ラインでは、生産量の減少は観察されなかったとの結論でした。

NASAによる報告でも、工場の温度が29℃以上になると、単位時間あたりの生産量が18%減少したと報告しています。

出典:暑すぎると働けない!? 気温が労働生産性に及ぼす影響

出典:NASA CR1205-1

ミスや事故発生率が軽減する

作業場の温度や湿度が高い状態での作業は、ミスを誘発し、製品を傷つけてしまったり、労災を起こしてしまったりすることも考えられるでしょう。先ほど引用したNASAの報告では、工場の温度が29℃以上になると作業ミスも増加し、その発生量は40%も増加するとしています。

また、劣悪な環境で作業に従事させていることは顧客から見てもマイナス点になります。劣悪な環境下で製品が作られているのを見ると、顧客は製造品質に不安を抱いてしまうからです。暑熱対策をすることは、作業環境を快適にすることでもあり、このような熱中症以外のマイナス点をなくすことにもつながるのです。

工場の暑熱対策には「スポットバズーカ」

スポットバズーカ

工場の暑熱対策をする上で最も効果的なのは、空調設備を導入することです。空調設備は、温度だけでなく熱中症予防に大事な湿度も適切にコントロールできるので、冷風機や扇風機などに比べてはるかに効果の高い暑熱対策となるからです。

とはいえ、「工場に空調設備を導入するにはお金も時間もかかるのでは?」と疑問に思う方いることでしょう。そこで、株式会社イーズが開発した「スポットバズーカ」をおすすめします。

「スポットバズーカ」は、工場内の作業者がいるところだけをピンポイントで冷却できる空調設備で、一般的なエアコンに比べてコンパクトでありながら、はるかに効率的かつ低コストで暑熱対策をできます。実際に工場全体を冷やさなくても、人がいるところだけを冷やせば十分に熱中症対策になるのです。

特徴・魅力

「スポットバズーカ」の特徴・魅力は、以下3つです。

  • コンパクトでありながら十分な暑熱対策ができる
  • コストがお得
  • 設置が簡単で工事に時間がかからない

「スポットバズーカ」は、最大風速8m/sと超強力な冷風を送れる構造になっています。一般的な業務用エアコンの最高風速が4m/s程度、家庭用の扇風機の最高風速が3m/s程度なので、「スポットバズーカ」がいかに強力な風を出しているかがわかるでしょう。50m離れたところでも冷風が届き、その体感温度は春先の平均気温並の14℃です。これなら暑熱対策としても十分です。

「スポットバズーカ」は、通常のエアコンよりも設置台数や冷房能力を少なくおさえられるので、その分だけ導入コストをおさえられます。「スポットバズーカ」の場合、通常のエアコンに比べて「半分程度の台数」あるいは「半分程度の冷房能力」で済むので、導入コストも当然半分で済むのです。さらに、「スポットバズーカ」なら工場内の人がいない空間(=無駄な空間)を冷やさずに済むので、ランニングコストの点でもお得です。

「スポットバズーカ」は、工場で使われる一般的な三相200Vのコンセントがあれば、通常の業務用エアコンと同じ方法で設置可能で、タイプによっては工事期間ゼロ日でも設置を完了できます。「空調設備の工事にかかる時間が心配」という方には、うってつけのソリューションです。

スポットバズーカ

暑熱対策の重要性について

説明する作業員

熱中症を防ぐためには暑熱環境を作らないことが大事です。

そのために有効なのが空調設備で、その中でも「スポットバズーカ」は、コンパクトながら効果が高く、安価で手軽に導入できることから多数の工場で導入頂いています。

暑熱対策は、熱中症対策になるだけでなく、作業効率の改善やミスの軽減にもつながるので、「暑熱対策をしたいけど、何から手をつけてよいかわからない」という方は、株式会社イーズまでご一報ください。職場の管理者様に最適なご提案をいたします。

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