投稿日:2022.11.08
更新日:2024.02.19
体育館は広い空間であるにもかかわらず熱がこもりやすいことから、暑さ対策が難しい場所でもあります。そのような体育館で、暑さ対策としてよく用いられるのが大型扇風機です。
今回は大型扇風機のメリット・デメリットをスポットエアコンと比較しながら解説していきます。
大型扇風機とは、家庭用に使われる扇風機の大型版です。大きな風量を生み出せる大型扇風機なら、広い体育館であっても風を広範囲に送れるようになります。風が人にあたると気化熱が体温を下げてくれるので、熱中症対策として一定の効果が期待できます。
ここからは、大型扇風機のメリットとデメリットを解説していきます。
大型扇風機のメリットは、「コストが安いこと」です。大型扇風機はファンとモーターをメインに構成されていて、構造が非常にシンプルです。そのため、エアコンのように大きなコストがかかりません。また、エアコンのように大掛かりな設置工事を必要とせず、扇風機が使える電源とスペースさえあれば、設置してその日からでも活用できます。
大型扇風機のデメリットは、湿度をコントロールできないことです。熱中症のリスクは、気温以上に湿度による影響が大きいと知られています。環境省と文部科学省がまとめている「学校における熱中症対策ガイドライン作成の手引」によると、熱中症リスクの指標となる暑さ指数(WBGT)は、湿度の影響が全体の70%を占めるとしています。
出典:環境省・文部科学省「学校における 熱中症対策ガイドライン作成の手引き」から引用
そのため、熱中症予防には気温以上に湿度のコントロールが重要になるのです。実際に気温が30℃以下であっても湿度が高いと熱中症事故が起きるケースは少なくありません。大型扇風機は、気温をある程度コントロールできても、湿度をコントロールできないことが、熱中症対策としてはデメリットとなってしまうのです。
また、酷暑のときに扇風機を使うと、温かい風を循環させるだけになってしまい、根本的な熱中症対策にならないケースもあります。
スポットエアコンとは、局所的に強い冷風を送り、狙った場所だけを快適に冷やすためのエアコンです。
大型扇風機と比べたときの、スポットエアコンのメリットは、温度だけでなく熱中症リスクを高める湿度までコントロール可能なことです。エアコンには冷却だけでなく除湿効果もあるので、涼しく乾いた風を届けられます。
さらに、人が活動している場所だけをピンポイントで狙って冷却できるので、部屋全体を冷却する目的の天井吊り形エアコンに比べると、はるかに効率的に運用できるのです。体育館全体を冷やせなくても人が活動している場所だけでも冷却できれば、熱中症リスクを大幅に下げられます。
スポットエアコンのデメリットは、大型扇風機に比べるとコストがかかってしまう点です。ヒートポンプを内蔵した室外機と大型ファンを内蔵した室内機という構成上、どうしても大型扇風機よりはコストが上がってしまいます。
以上のメリット・デメリットを比較すると、体育館の暑さ対策としてはスポットエアコンがおすすめです。その理由は、以下3つです。
スポットエアコンは、先ほども解説したように気温だけでなく湿度も含めた暑さ指数(WBGT)を下げられるので、大型扇風機に比べると酷暑の環境下であっても熱中症リスクを大幅に下げられます。
さらにスポットエアコンは、複雑なメンテナンスも必要としません。定期的にフィルターの点検・清掃をするなどの簡単なメンテナンスのみで利用できます。
そして、室内機と室外機が一体型になっているスポットエアコンを選ぶと、ある程度自由に場所を移動できます。体育館の場合、時間帯によって人のいる場所が変わることもあるので、それに応じて冷却が必要な場所も変わってくるでしょう。一体型のスポットエアコンなら、本体を移動させて必要なときに必要な場所だけを冷却できるのです。
体育館で有効なスポットエアコンの中でも特におすすめしたいのが、多数の導入実績を誇る株式会社イーズの「スポットバズーカ」です。
「スポットバズーカ」の特長・魅力は、以下2つです。
「スポットバズーカ」は、最大風速8m/sと超強力な冷風を送れる構造になっています。一般的な業務用エアコンの最高風速が4m/s程度、家庭用の扇風機の最高風速が3m/s程度なので、「スポットバズーカ」がいかに強力な風を出しているかがわかるでしょう。その強力な風を50m離れたところから届けられる上、冷風の体感温度は春先の平均気温並の14℃です。これだけの冷風を送れる「スポットバズーカ」なら、体育館の熱中症対策としても申し分ありません。
「スポットバズーカ」は、工場で使われる一般的な三相200Vのコンセントがあれば、通常の業務用エアコンと同じ方法で設置可能で、工事期間が最短ゼロ日でも設置を完了できます。「エアコンの導入には工事に時間がかかるのでは?」と不安を持っている方にも、うってつけのソリューションです。
「スポットバズーカ」は、実際に多くの体育館で採用されています。ここでは、2つの導入事例を紹介します。
※茨城県下妻市立体育館様
茨城県下妻市の市立総合体育館及び市立千代川体育館の全室に、合計32セットの「スポットバズーカ」が導入されています。空調が導入できていないことは長年の懸念事項でしたが、導入費用がハードルになって空調を設置できないままでした。しかし、導入費用が一般的な空調設備に比べて格段に安いことから、「スポットバズーカ」を導入頂ける運びとなりました。
導入事例の詳細:https://esinc.co.jp/cms/shimozuma-city/
※岐阜県羽鳥郡 笠松町立松枝小学校様
コロナ禍の影響で夏季授業が実施されたこともあって、性能面とコスト面の理由で「スポットバズーカ」を選定して頂きました。「学校行事だけでなく、学校開放による地域のスポーツ活動でも快適に活動できるようになった」、「冷房はもちろん、暖房も効果があるので冬場でもとてもありがたい」などの声を頂いています。
導入事例の詳細:https://esinc.co.jp/cms/gifu-ken/
大型扇風機は体育館における熱中症事故のリスクを軽減するのに役立ちますが、湿度のコントロールまではできないため、暑さがピークを迎える時期だと対策として不十分になることもあります。そこでおすすめしたいのがスポットエアコンです。
株式会社イーズのスポットエアコン「スポットバズーカ」なら、体感温度14℃の超強力冷風によって熱中症リスクを大幅に低減できるので、多数の体育館で導入いただいています。熱中症対策として大型扇風機の導入を検討しているなら、ぜひ「スポットバズーカ」も合わせてご検討ください。株式会社イーズにご相談いただければ、暑熱対策のプロがすぐに対応いたします。
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