農業用ヒートポンプ記事
AGRI-HEATPUMP ARTICLE
投稿日:2026.03.31
更新日:2026.03.31
スイートピー栽培において、ヒートポンプなどの設備導入と品質向上の取り組みにより高単価販売を実現した事例です。独自品種の開発や環境制御による高品質化により、市場平均の1.6倍の価格で取引されています。導入コストや生産コストの増加も単価向上でカバーしています。
JA愛知みなみスイートピー出荷連合は、オリジナル品種や品質の高い花の生産、取引先のニーズに合わせた出荷で高単価を実現する。同連合の2022年度の平均取引額は1本当たり68円に達する。21年度は全国の平均市場価格の1・6倍を記録した。ヒートポンプなど最新設備の導入費や生産コストの上昇分も単価向上によってカバーする。
同連合が出荷する25品種のうち19品種は独自に開発したものだ。自家採種で種子を確保し、突然変異で生まれた品種はメンバーで共有する。希少な品種を供給することも、高単価につながっている。
品質向上では、生育に最適なハウス内環境づくりも重視。風通しと日当たりを良くするため、株間を一般的な産地よりも広めの14~15センチとする。生産量は少なくなるが、生育が良くなり、市場が求める茎が長くて太くて固いスイートピーに仕上がる。日持ちもよくなり、小売店も扱いやすい。花弁の反り返りも強く、フリルが大きくなるため、購入者からの評価も集めている。
高温に弱いスイートピーにとって秋口の気温上昇は大きな課題だ。温度上昇を抑えられるヒートポンプや発光ダイオード(LED)ライトなど最新設備をできる限り導入して対応する。これらの装備一式をそろえるために800万円ほどかかったメンバーもいるという。導入費だけでなく、電気代をはじめとする生産コストの上昇も招くが、単価のアップで賄う。
東北から関西まで8カ所ある出荷先の市場へ年2回、訪問し、需要動向をつかむ。5月には取引先を招き、反省会を行う。品質への意見や消費者需要など現場の要望を聞き取り、生産・出荷に反映させるためだ。今年度は青色のスイートピーについて要望があった。青系品種がないスイートピーは染色作業が必要、ばらつきやすい面がある。技術をメンバーで共有し、要望に合わせた濃さでの出荷を徹底している。
同連合の小久保禮次販売部長は「メンバーが公平にもうかることがモットーだ」と強調。輸出も視野に入れた活動を展開していく考えだ。(古庄愛樹)
・代表 小久保幹夫さん
かつて絵空事といわれていた平均単価70円台が見えてきた。高品質にこだわることで、平均単価を上げ、メンバー全体の収入アップにつなげている。今後は、日本の花きの素晴らしさをアピールするため世界に打って出る。そのためにはJAと市場の協力が欠かせない。連携を強めながら取り組んでいく。
・概要
連合員=11戸
出荷本数=約194万本
販売額=約1億3000万円
(いずれも2022年度末現在)
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