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農業用ヒートポンプ記事

AGRI-HEATPUMP ARTICLE

農業用ヒートポンプ夜間冷房は日没後4時間が最適|電気代4割削減とバラ品質維持を両立

新聞記事

投稿日:2026.03.30

更新日:2026.03.30

農業用ヒートポンプを用いたバラの夜間冷房について、稼働時間と品質・電気代の関係を検証した研究結果です。
日没後4時間のみ冷房を行うことで、終夜冷房とほぼ同等の品質を維持しながら、電気代を約4割削減できることが分かりました。
経費削減と品質維持を両立できる実用的な運用方法として参考になります。

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バラ夜間冷房 日没後4時間で効果
静岡県農林技術研究所 ヒートポンプ有効に
2015年 07月14日 (火) 日本農業新聞

静岡県農林技術研究所は、夏場のヒートポンプ夜間冷房の稼働条件による、バラの品質の違いを研究している。稼働時間を日没後4時間にした場合、終夜冷房と比べると電気代を4割減らせ、品質はほぼ同程度にできることが分かった。経費削減と品質保持を両立させる方法として、栽培指針を作成し紹介している。

研究は、広島県や農研機構・花き研究所などと共同で、2014年度までの3年事業として行った。品目ごとに各所が研究し、静岡県農林技術研究所はバラを担当した。赤色の「サムライ」で実証試験を行った。同研究所花き科の貫井秀樹上席研究員は「バラ農家では、ヒートポンプの終夜冷房で品質を高める方法の導入が進んでいるが、電気代が掛かる。節約と品質保持を両立できる条件を探りたかった」と話す。

実証試験は磐田市のハウスで、7月上旬~10月上旬の3カ月間行った。夜間の室内の気温を23度以下に保てるように冷房を稼働するが、稼働時間を①終夜②日の出前4時間③日没後4時間④なし――の条件で比べた。

その結果、③の条件で生産したバラは、①よりも切り花の長さと重さが上回り、高品質なものが生産できた。本数や花弁数は及ばなかったが、貫井上席研究員は「①と品質はほぼ同程度といえる。電気料金を含めて考えると、③が一番勧めやすい。農家の選択肢が広がればいい」とみる。  ただし、難点もある。日没後4時間冷房を稼働させた後は、病気を防ぐために閉め切らない方が良いため、ハウスの窓を開ける作業が必要になる。しかし、大半の農家は窓の開閉を手動で行っており、その作業を手間と感じやすいという。同研究所は窓の自動換気装置(約2万円)の紹介とともに、栽培指針を普及していく考えだ。

夜間冷房の条件によるバラの品質や電気代の違い

条件切り花本数
(本/株)
切り花長さ
(cm)
切り花重さ
(g)
花弁数
(枚)
電気代
(円/10a) ※試算
① 終夜     4.155.324.729.488,230
② 日の出前4時間3.852.221.627.327,403
③ 日没後4時間 3.857.726.528.355,979
④ なし    3.853.320.825.90

電気代は2013年7月~9月の金額
(静岡県農林技術研究所の資料を基に作成)

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